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趙広来号の「秘密兵器」、具滋哲がキラーの本領発揮

趙広来号の「秘密兵器」、具滋哲がキラーの本領発揮

Posted January. 12, 2011 02:59,   

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今のような状況なら、朴主永(パク・ジュヨン=ASモナコ)の負傷による空白を、むしろ喜ぶべきだろう。アジアカップで、もともと朴主永に任せる予定だったトップ下のポジションをつかんだ具滋哲(ク・ジャチョル、22=済州)が11日にあった初戦のバーレーン戦で2得点し2−1の勝利をけん引し、新たなスター誕生を知らせた。

同日、カタール・ドーハーのアル・ガラファ・スタジアムで行われたバーレーンとの組別リーグC組の第1戦で、具滋哲は、池東源(チ・ドンウォン、20=全南)を支えるトップ下のストライカーとして先発出場し、前半40分と後半7分に連続で2ゴールを決めた。

試合の最優秀選手に選ばれたほか、ドイツ、日本など海外メディアから集中取材を受けたが、具滋哲は淡々とした表情で、「優秀な選手たちが支えてくれたお陰だ」と手柄を同僚たちに回した。

09年までは有望株に過ぎなかったが、昨年から一気に花咲かせ、今年も自分の年にしてしまう勢いだ。高い能力を持っていながらも自惚ることなく、絶えず磨きをかける姿勢が目立つ具滋哲の真価に目をつけたのは、五輪代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督だった。洪監督は、具滋哲に09年から一貫して五輪代表の主将を任せた。

昨年には所属チームの済州(チェジュ)で朴景勲(パク・ギョンフン)監督に出会い、新しい転機を迎えた。「監督から褒め続けられながら、自信感を強めた」と言う具滋哲は、昨年の30試合でKリーグ最多の12アシスト5ゴールを決め、万年下位の済州を準優勝に導いた。

A代表でも存在感を見せ始めた。今大会を控えて行ったシリアとの強化試合では、後半23分に奇誠庸(キ・ソンヨン=セルティック)と交代で出場して大活躍し、趙監督にアピールした。具滋哲の出場後から中盤を掌握することができ、結局1−0で勝利した。

趙監督は、その後、守備的MFの具滋哲を、もっと果敢に攻撃の中心ポジションに配置した。彼に任されたトップ下は、有機的な動きを強調する趙広来流のサッカーにおいて、攻撃ライン全体を調整しなければならない最重要ポスト。具滋哲は、バーレーン戦で半テンポ速いパスとシュート、無駄のない動きで役目を無難にこなした。

具滋哲は、「朴智星さんや、奇誠庸、李菁龍(イ・チョンヨン)とピッチで意見交換しながらお互いの動きを確かめた。2得点ともに、良い選手たちに助けられたお陰だ。とくに2点目は、車ドゥリさんのゴールだと思っていたのに、ボールが妙に自分の足元に来ていた」と話した。しかし、2点とも、奇誠庸や車ドゥリの動きを見て、ボールがGKや守備に当たって跳ね返るまでを見越していたからチャンスをつかむことができた。

済州の朴景勲監督は、具滋哲について「成長速度がとても速い」と舌を巻いたことがある。この先、どこまで伸びて良くのか期待が集まる。



kimsk@donga.com