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[社説]米中首脳、北朝鮮核を放置した指導者になるのか

[社説]米中首脳、北朝鮮核を放置した指導者になるのか

Posted January. 13, 2011 02:58,   

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19日にワシントンで開かれるオバマ米大統領と中国の胡錦濤・国家主席の首脳会談は、32年前のカーター元大統領と頳小平副首相の歴史的な会談と肩を並べる。79年の会談が、国交正常化直後の米中関係を設計する席だったなら、今回の会談は、主要2ヵ国(G2)が、世界戦略としての「協力と競争」の構図を確認する場になるだろう。32年前、カーター元大統領と頳副首相が韓半島問題について話し合ったように、今回も北朝鮮問題が主要な議題に登場している。

ゲーツ米国防長官は11日、北京で胡主席と会談した後、北朝鮮にミサイルと核実験のモラトリアム(猶予)を求めた。米中首脳会談の準備のための会談を終えたゲーツ長官は、「北朝鮮が5年内に開発する大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、核兵器とともに、米国に直接的な脅威になる」とも発言した。米国務省は、ゲーツ長官の要求は「北朝鮮が履行しなければならない行動の一つだ」と擁護したが、中国政府は何の論評もしなかった。

米国と中国は、国連安全保障理事会の常任理事国であり、韓国や北朝鮮の同盟国、6者協議参加国として、韓半島の平和と安定をともに守る責任がある。韓国は、オバマ大統領と胡主席がG2指導者としての責任を持ち、韓半島問題を真剣に議論し、具体的な成果を出すことを望む。

両国首脳は、北朝鮮指導者に対し、核開発や武力挑発について強い警告を送り、北朝鮮が具体的に見せるべき変化の行動リストを提示することを期待する。そうすることが、韓半島の安定だけでなく、北東アジアの平和と「核のない世界」を早期に実現する方法であり、米中両国の国益にも合致する。

オバマ大統領と胡主席が、北朝鮮に実質的な影響を及ぼす合意に至らず、平行線をたどる態度を見せれば、北朝鮮は今後、自分たちの行動を妨げる障害はないと判断するだろう。そうなると、北朝鮮は一層、冒険的な軍事国家に突き進み、核とミサイルで韓国を脅かすことは言うまでもなく、グローバルな平和の破壊者になる素地がさらに大きくなる。

米国と中国が、北朝鮮の核開発にブレーキをかけることができなければ、韓国と日本も自衛の意味で対応せざるを得なくなるだろう。北東アジアの核軍備競争につながる可能性も、決して排除できない。胡主席とオバマ大統領が、北朝鮮核を放置し、世界を広範囲に核の危険にさらした指導者にならないためには、今回の会談で決然たる対北朝鮮協力を示さなければならない。