韓国プロサッカー連盟の鄭夢奎(チョン・モンギュ)新任総裁(49、写真)は連盟と球団が財政的に自立するためには、充実な試合内容やサービスで、ファンの関心を呼び起こさなければならないと強調した。
27日、ソウル鍾路区新門路(チョンログ・シンムンロ)のサッカー会館で開かれた臨時総会で、満場一致で3年任期の9代プロサッカー連盟総裁に推戴された鄭総裁は、「ファンをより多く確保するのが何より重要だ。サッカーを一番人気のあるスポーツに成長させたい」と話した。
——10年以上、プロサッカーのオーナーとして様々なチームを運営した。これまでの経験からKリーグで最も残念だった事は何か。
「1989年、現代(ヒョンデ)タイガーサッカー団を受け持って以来、全北(チョンブク)、釜山(プサン)などを経て、引き続きサッカー団の運営に関与してきた。サッカー団が、もっと財政的に自立していたらいいのにと思ってきた。これを解決するためには、充実したファンサービスが重要だ。ここ数年間、市民球団が誕生し状況は変わってきたが、その前は、大企業中心に球団が運営され成績至上主義が強く、そのため、ファンサービスという考え方が足りなかった。球団だけでなく、サッカー選手や監督、コーチなど全ての関係者が、これからは舞台に上る歌手のように準備し、ファンに良い試合を披露しなければならない。
韓国サッカーが過度にAマッチ中心に運営されるのも残念だ。Kリーグの試合に設置されるカメラの台数からAマッチより少ないが、個人的にKリーグの試合内容がAマッチより充実していると確信する。Kリーグにさらなる関心を持っていただきたい」
——開幕があと1ヵ月後に迫っているが、中継権料とスポンサー問題はどのように解決するつもりなのか。
「総合編成チャンネルの追加など、放送環境が大きく変わると、さらに多くのスポーツコンテンツが必要になる。今すぐ中継権交渉がうまくいくかどうかは分からないが、中長期的には環境がより良くなると思う」
——任期中に必ずやりたいことは何か。
「サッカーがわが国の国技という事実を改めて確認したい。Kリーグを韓国で最も興行するプロスポーツに育成したい」