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「キーリゾルブ」の度に挑発、北朝鮮は今年も繰り返すのか?

「キーリゾルブ」の度に挑発、北朝鮮は今年も繰り返すのか?

Posted February. 19, 2011 08:51,   

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28日に始まる韓米連合軍事演習「キーリゾルブ・トクスリ訓練」を控え、政府当局者が、北朝鮮の動向に神経を尖らせている。北朝鮮が毎年、キーリゾルブ演習の前後で、対南攻勢の水位を高め、大小の挑発を強行してきたためだ。

政府当局者は18日、「北朝鮮は、09年のキーリゾルブ演習の際、開城(ケソン)工業団地を閉鎖し、昨年は、演習の最後に哨戒艦『天安(チョンアン)』沈没事件を起こした。今年は果たして静かに終わるだろうか、あるいは別の形の挑発をするだろうか、憂慮される』と述べた。

北朝鮮はこれまで、定例の軍事演習であるキーリゾルブを「核戦争練習」と主張し、韓国と米国に対して、非難攻勢をしてきた。演習開始前に、祖国平和統一委員会(祖平統)や人民軍総参謀部が非難の水位を高めた後、武力示威や軍事挑発もはばからなかった。

北朝鮮は、09年3月に開城工団に対する陸路通行の遮断措置を取り、4月には、長距離ミサイル「テポドン2号」を発射し、5月には2回目の核実験を強行するなど、挑発の強度を徐々に高めた。昨年も、3月26日の天安艦沈没事件に続き、年末に延坪島(ヨンピョンド)砲撃に至る軍事挑発を強行した。

政府は、今年も北朝鮮の軍事挑発の可能性があると見て、北朝鮮の動向を注視している。特に、北朝鮮は、浸透作戦などの強度の低い紛争だけでなく、韓国側が予想しない新たなタイプの挑発をする可能性もあると、政府は見ている。

北朝鮮が、今年に入って、対外柔軟局面に転換する努力をしている状況なので、直ちに挑発に出る可能性は高くないという見方もある。東国(トングク)大学の金榕鍱(キム・ヨンヒョン)教授は、「北朝鮮がさらなる挑発する場合、中国もこれ以上北朝鮮の肩を持つことは難しいということを北朝鮮指導部も分かっているだろう」との見方を示した。

ただ、キーリゾルブの後、北朝鮮の思い通りに局面が転換しなければ、内部を結集させる目的で、様々な挑発に出る可能性があると、専門家は憂慮している。特に、北朝鮮が東倉里(トンチャンリ)ミサイル発射基地の工事に拍車をかけているのは、低強度の挑発の後に、国際社会の制裁に対抗するための威嚇用という見方もある。



spear@donga.com