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[オピニオン]子どもの日の断想

Posted May. 05, 2011 03:19,   

1900年ころまでも、韓国では「オリニ(子ども)」という言葉は広く使われ低なかった。児童期が人生の特別な時期に扱われるようになったのは、近代になっていからのことだ。近代以前は、人間は生まれてただ可愛がられる対象だったが、ある瞬間大人の世界に進入する存在だった。儒教社会では、『小学』にある「男女七歳不同席」という言葉からも分かるように、子どもは7才以降は突然、成人に適用されるのと変わらない倫理の世界に入った。

◆歴史的にみれば、大人から若者が区別され、さらに若者から子どもが区別されてきた。小波・方定換(パン・ジョンファン)は、1920年代にいち早く「若い人は若者と呼んでいるように、年の低い人は『オリニ』と呼ぶべきだ」と主張し、若者と子どもを区別した。「オリニ」という言葉は、17世紀の『家礼諺解』などからたまに見られるが、これを広く普及したのは小波の功である。小波は、1923年に『オリニ』という名の月刊誌を作り、日本東京で子どもの問題を研究する「セクドンフェ」を創立した。

◆国際子どもの日は6月1日である。1926年、スイス・ジュネーブで開催された「児童福祉のための世界会議」が制定した日である。多くの旧共産主義国家が、この日を子どもの日として記念した。中国でも6月1日が子どもの日だ。韓国と日本は、5月5日を子どもの日にしている。子どもを格別に待遇する大半の西欧諸国と米国には、別途定められた子どもの日がない。その国の親たちには、毎日が子どもの日である。韓国、日本、中国は、子どもの日を単なる記念日ではなく、国の祝日にしている数少ない国に属する。儒教社会で「幼い者」だからと言って不当な扱いをされた子どもに対する補償心理が働いたのかもしれない。

◆子どもは、大体7〜13才の時期を指し、7才未満の幼児と区別する。刑法上の未成年者は14才未満だ。情報通信法も14才未満の個人情報を収集するためには法定代理人の同意を義務付けている。親たちは、大体、子どもが小学校を卒業すると青少年扱いして子どもの日のプレゼントをしなくなる。児童学者たちは、中学校1年もしくは2年生までは子どもとして扱うことで、緩やかな青少年期への移行期を設ける方が、精神的な発達にプラスになるとアドバイスする。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員 pisong@donga.com