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チョン・ヨンス牧師の解放要請、北朝鮮が拒否 カーター氏が訪朝結果公開

チョン・ヨンス牧師の解放要請、北朝鮮が拒否 カーター氏が訪朝結果公開

Posted May. 06, 2011 08:56,   

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北朝鮮に6ヵ月間抑留されている韓国系米国人のチョン・ヨンス牧師は、いつ解放されるのか。先月末、北朝鮮を訪れたカーター元米大統領の解放の試みが失敗に終わり、チョン牧師の解放は未知数になった。

カーター元大統領が最近、カーターセンターのホームページに掲載した訪朝報告書によると、北朝鮮は、チョン牧師の解放要求を拒否した。カーター元大統領は、「平壌(ピョンヤン)を訪問した初日、人道的次元で、エディ・チョン(チョン牧師の英語名)を解放するよう、強く要請する要請書を朴宜春(パク・ウィチュン)外相に伝えた」と紹介した。しかし、翌日、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長は、カーター元大統領に対し、「要請を受け入れることはできない」と拒否した。

特に、金常任委員長は、カーター元大統領が驚くほど否定的で敵対的な態度で一貫し、米国の対北朝鮮政策を強く非難した。カーター元大統領は、「結局、私が『なぜ否定的で歪曲した過去にだけ執着するのか』と割り込んだ。硬直したムードは解けないまま、席を立たなければならなかった」と振り返った。

チョン牧師の解放を期待した家族や知人らは、手ぶらで帰国したカーター元大統領の訪朝結果に失望と当惑を隠せなかった。

チョン牧師のある知人は、「チョン牧師が糖尿病などで最近、健康状態が悪化し、先月18日頃、裁判手続きも終わったという情報を聞いた。当然解放されると思い、韓国に到着し、病院に搬送する救急車まで準備していた」と話した。

解放の知らせを待ち、ソウルに滞在していたチョン牧師の夫人は最近、米ワシントンに行き、クリントン国務長官との面談を要請したが、受け入れられなかったという。米国政府の支援で、夫と電話がつながったが、周囲の監視のためか、「救命運動をしてほしい」ということ以外、言葉はなかったという。

チョン牧師の知人らは、過去、北朝鮮から解放された米国人の事例と比較し、米国政府の解放努力が不十分だと遺憾を示した。

09年、米カレントTV所属のローラ・リン、ユナ・リー記者が北朝鮮に抑留された時は、アル・ゴア元副大統領だけでなく、オバマ大統領まで解放を公に求めた。彼らは、クリントン元大統領の訪朝で、142日後に解放された。

チョン牧師は裁判が終われば、最大10年以上の労働教化刑を言い渡される可能性が高い。政府当局者は、「北朝鮮が今後、食糧支援や南北非核化会談再開の際、チョン牧師の解放問題を再び交渉のテーブルに持ち出す余地は残っている」と述べた。



lightee@donga.com