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テクノマートで大きな揺れ発生、原因めぐり諸説飛び交う

テクノマートで大きな揺れ発生、原因めぐり諸説飛び交う

Posted July. 06, 2011 06:47,   

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30階の事務室で勤めるイ・ジェムンさん(35)は、「昨年の冬から事務室が時々揺れたが、今日は気分が悪くなるほど、建物が大きく揺れた。事務室のスタンドが揺れるほど揺れがひどくなり、社員80人あまりが朝の会議途中、建物から走り出た」と話した。多数の建物の入居者によると、同日の揺れは30階以上で約10分ぐらい続いた。

振動が続き、プライムセンターに入居している社員や商人3000余人のうち、300人ぐらいが一気に外へ待避する騒ぎがあった。管轄の広津(クァンジン)消防署は、「30階以上の高層入居者が一気に建物の外へ待避したという噂が走り、下の階の入居者らも一緒に建物を出た。どのような理由で建物が揺れたかはまだ分からない」と話した。気象庁によると、同日、ソウル地域では地震の兆候は発生しなかった。また、テクノマートの周辺の建物では揺れの現象がなかった。

管轄の広津区庁は、事故直後、消防当局と共に精密の安全点検を実施する一方、午後2時からは3日間、建物内の全ての人を退去させる措置を取った。しかし、一部の入居者は、「何ら対策もなしに退去だけさせるのか」と反発し、建物を離れずにいる。

●単なるハプニングから崩壊の可能性まで、原因は様々

同日発生した振動の原因については、専門家の間でも意見が分かれている。一旦は、地震によるものではないと確認された。大雨による近くの地盤沈下または建物の内部構造の問題など、多様な意見が提示されている。

ソウル市立大学のクォン・ギヒョク建築学部教授は、「地盤が沈下する場合、建物の高層部が揺れる場合がある。テクノマートが漢江(ハンガン)のすぐ隣にあるだけでなく、前から浸水地域であるため、地盤自体に問題が発生した可能性がある」と話した。しかし、他の専門家は、「近くの他の建物では揺れの現象がなかったため、地盤沈下の可能性は低い」と話した。

高層部だけで揺れがあったということを根拠に、冷却機能をする「クーリングタワー」に問題が生じたのではないかという分析もある。韓国建築構造技術士会のイ・ムンゴン会長は、「クーリングタワーの動きが激しかったり、特定階に荷重が集中した場合、このような揺れが発生する可能性がある」と話した。04年崩壊した三豊(サムプン)デパートの場合、建物の構造変更と共に上層部に室内プールがあり、建物が水の荷重に耐えなかったことも崩壊の原因として指摘されている。

●一部の社員、一時避難できず

一方、同日の緊急待避の状況でも建物の管理を受け持ったプライム産業開発が、環境美化員など管理職員の待避を一時禁じ、物議をかもした。ある入居会社の関係者は、「皆建物から外へ出ていく中で、掃除婦さんは『会社が退去を禁じている』と言って戸惑っていた。掃除婦さんは強制退去の措置が出されてからやっと待避できた」と話した。

建物が揺れた事務棟と接している販売棟の社員、ヨム某さん(43)は、「建物がくっついているため、崩壊時には販売棟も同じ被害を受けるだろうが、1時間以上アナウンスさえなかった」と言い、「典型的な安全不感症のケースだ」と話した。