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貯蓄銀行グループの系列会社、分社・販売を勧告

貯蓄銀行グループの系列会社、分社・販売を勧告

Posted September. 23, 2011 03:19,   

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金錫東(キム・ソクドン)金融委員長(写真)は22日、「複数の系列貯蓄銀行を抱えている貯蓄銀行グループは、系列会社を分社して販売するよう勧告するつもりだ」と明らかにした。財務状態は良好なほうだが、規模が大きく、景気急落の際は経営上問題が生じうる一部の貯蓄銀行グループの経営構造を先手を打って見直そうとする趣旨と見られる。

金委員長は同日、ソウル永登浦区汝矣島洞(ヨンドゥンポグ・ヨイドドン)金融委員会・執務室での東亜(トンア)日報とのインタビューで、「貯蓄銀行各行がグロープ化すれば、放漫な経営になりかねない」とした上でこのように述べた。貯蓄銀行グループが系列会社を通して誘致した預金で、不動産プロジェクトファイナンス(PF)のようなリスクの高い事業に融資を行い、そこから生じた財政上の問題がグループ全体へと拡大するつなぎ目を食い止める必要があるという。

経営放漫な貯蓄銀行への営業停止措置後、正常な貯蓄銀行に対する構造調整が続くことを示唆したもので、注目を集めている。次は、金委員長との一問一答。

——貯蓄銀行を巡る構造調整は一段落したとみるべきか。

「営業停止はこれで終わりだ。これからは市場システムを通じて、正常貯蓄銀行の系列化、グループ化を防ぐのに力を入れる計画だ。貯蓄銀行が系列会社を増やすこともいけないが、すでに多くの系列会社を抱えている貯蓄銀行は、売却を通じ、規模を縮小させるつもりだ。『金錫東がまた強引に進める』と言われるだろうが、必要なことだ」

——証券街では営業停止は免れたものの、経営改善の必要な6行のリストが出回っている。

「間違った情報だ。推測性リストであり、一部当たっているところもあるが、その大半がでたらめだ。今回はとりわけセキュリティに気を使った。職員らに対し、途中に営業停止リストを別途に報告しないように指示した。最終リストには、私も全く予想しなかった会社が含まれており、びっくりしたほどだ」

——貯蓄銀行が大株主の個人金庫に転落したという指摘も多いが…

「根深い問題だ。今回の経営診断結果、法で禁じた大株主への信用供与や同一人への与信限度を超過した事例が多かった。しかし、上半期の釜山(ブサン)貯蓄銀行事態の時のような、組織的な大規模な不法行為はなかった」

——制度を見直すべきところはないか。

「5000万ウォンまで保障する預金者保護限度を引き下げる必要がある。貯蓄銀行は無理に高金利で預金を誘致し、顧客は危険を知りながら巨額を預けるモラルハザードを招いた側面がある。また、貯蓄銀行の代表を頭取と呼んでいることも、大変不適切なことだと思う」

——不動産景気を蘇らせるために、総負債返済比率(DTI)を緩和すべきだという主張が出ている。

「DTIには手をつけないつもりだ。都市銀行の融資余力がなく、住宅需要も不足な構造的問題がある。市場に流動性を供給し、住宅価格を支える時代はもう過ぎた」

——政府の家計負債縮小政策(緊縮)と景気刺激策(流動性供給)とは相反するものではないか。

「そのような一面はある。だからといって片方を諦め、もう片方だけ推進することもできない。例えば、借金を減らすため、市場の流動性を抑制すれば、不動産が打撃を受け、家計が衝撃を受ける悪循環が続く。双方を考慮した政策調整が必要だ」

——「金錫東委員長は以前よりリーダーシップが弱まっている」という声が聞こえる。

「今年1月3日に、大統領から任命状を受ける2日前から仕事を開始した。その後、家計負債や外貨健全性、貯蓄銀行の問題に重点を置いた。特に、危機に備え、銀行各行に屋根の軒の手入れをさせ、古びた窓枠を取り替えさせた。外貨供給先を確保し、満期が到来する外債を全額、延長させた措置が代表的だ。にもかかわらず、『金錫東が危機を助長している』という言葉が出ている。口惜しいが何も言わなかった」



legman@donga.com