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[オピニオン]新半導体戦争

Posted September. 23, 2011 03:25,   

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半導体も自動車のように流行がある。1970年代、メモリー半導体Dラム市場は、インテルなど、米企業が大手を振った。大型コンピューターの登場で、高性能Dラムが求められた1980年代は、日本企業各社が羽振りを利かせた。個人向けコンピューター(パソコン)時代の1990年代には、高性能Dラムは無駄遣いに過ぎず、小型で安価な半導体が人気だった。パソコン向けDラムを大量生産した三星(サムスン)電子は、あっという間に日本企業を押しのけた。スマートフォンやタブレットPC時代の最近、電力消費の少ないモバイル向けDラム競争で、誰がトップにつくだろうか。

◆昨日、三星電子が、器興華城(キフン・ファソン)事業所で行われた「20ナノ級Dラム及びフラッシュ量産」行事で、三星電子は、メモリー半導体の本家であることを再確認した。「一頭のトラ(三星電子)と3匹の猫(ハイニックスやエルピーダ、マイクロン)」という世界半導体生産構図は変わっていない。今年5月、世界3位の日本のエルピーだが、「世界初25ナノDラムの7月量産計画」を発表し、世界を驚かせた。しかし、現在まで、試作品だけ出した状態で、三星電子の18年間の牙城を揺るがすことはできなかった。世界2位のハイニックスは、来年初頭、量産に入る。

◆20ナノとは、半導体回路のライン幅(電線の間隔)が20ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)という意味だ。ライン幅が、人間の髪の毛の太さの4000分の1だなんて、想像すら難しい。技術的限界である10ナノ級は、来年に出る。かつて、三星電子は、米国や日本企業が先に開発したDラムやナンドフラッシュを、後で大量生産し、金を稼いだ。しかし、ナノDラムを06年に、世界初に披露し、今年まで、毎年改善された製品を披露し、世界市場を主導している。「追い越し型」が「先導型」に変わったのだ。

◆半導体は、現世代チップの量産前に、次世代チップを開発するのが慣行となっている。三星電子は、次次世代チップまで開発し、先発走者のメリットを十分享受している。三星電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長は今年、Dラム価格が下がり、日本や台湾メーカー各社が減産するかどうかを悩む時も、攻撃的な投資を励ました。昨日のイベント会場で、李会長は、「半導体業界の激しい嵐を警戒しなければならない」と話した。Pラム(IBM)やRラム(三星電子)、Mラム(ハイニックス)、3次元半導体(インテル)など、次世代をリードする半導体を巡り、今後も激しい戦いが待ち受けている。

洪權憙(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com