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[オピニオン]「強小農」への夢

Posted December. 10, 2011 05:33,   

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「人々が/皆都市に/引越していき/村は寂しい/それで村は泣く/村よ、泣かないで」。蟾津江(ソムジンガン)の詩人、金龍澤(キム・ヨンテク)氏が、全羅北道任實(チョルラブクド・イムシル)の馬岩(マアム)分校の教師をしていた時に、6年生のパク・チョイさんが書いた詩、「寂しい村」だ。12年前、全校児童数がわずか18人だった同校は、05年、4学級の小学校に格上げされ、昨年は6学級へと増えた。都市からの転校生など、児童数が増えたためだ。自転車での旅の途中、この学校に立ち寄り、10年後、再び訪れた小説家の金薫(キム・フン)氏は、「田舎の学校が格上げされるのを初めて目にした」と喜んだ。

◆農村が笑うためには、金稼ぎから改善されなければならない。外国との自由貿易協定(FTA)締結を受け、敗北者意識にとらわれないで、農産物の輸出市場が広がったと自信を持たなければならない。1997年に開校した京畿道華城(キョンギド・ファソン)の国立専門大学や韓国農水産大学の卒業生らが、農村の所得増大の先導的な役割を果たしている。昨年まで、卒業生のうち農場に携わる2089人の昨年の平均所得は計6516万ウォンだった。国内売上上位100社の平均年収6195万ウォンを上回っている。最新の農業技術を融合させた結果だ。

◆閔勝奎(ミン・スンギュ)農業振興庁長が01年、忠清南道錦山(チュンチョンナムド・クムサン)に設立した韓国ベンチャー農業大学も、強小農育成の夢を育てている。卒業生2000人あまりが、全国各地でマツタケなどを直接栽培し、農産物ブランドを開発したり、共同マーケティングを推進し、「農業韓国」を育んでいる。ベンチャー農業大学は、「政府からの支援を断る」というスローガンの下、ベンチャー農業人同士が情報やアイデアを交わしている。閔庁長は、「我々は、世界7位の農業技術に、世界最高水準の情報技術(IT)、生命工学技術(BT)、韓流で競争力を認められた文化芸術を融合・複合させれば、世界第3次農業革命をリードできる」と強調している。

◆一時、帰農ブームが起きたが、最近は帰村も増えている。帰村は、農村で農業をせず、農産物の流通やマーケティングを行いながら暮らすケースを指している。天安蓮庵(チョンアンヨンアム)大学・帰農支援センターの金ドクラク・チーム長は、「帰農であれ、帰村であれ、徹底した準備無しに、即興的な気分だけで乗り出せば、90%が失敗する。帰農希望者に対する教育の際、少なくとも3年以上準備をすべきであって、村の住民と予め絆を作らなければならないと助言している」と話した。かつて、ほとんど捨てられがちだった農業は、国民所得が増え、生活の質への関心が高まり、「希望産業」へと生まれ変わっている。

洪権熹(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com