Go to contents

金正恩誕生日に偶像化始動

Posted January. 09, 2012 07:45,   

한국어

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委員会副委員長が8日、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の死後初めて誕生日を迎えた。北朝鮮は同日、メディアを通じて金正恩氏の誕生日を知らせたり、祝賀行事を行ったりしなかったが、朝鮮中央テレビを通じて、金正恩氏に関するドキュメンタリー映画を流し「金正恩偶像化」に乗り出した。

同日放映された「白頭(ペクトゥ)の先軍革命偉業を継承され」というタイトルの映画は、金正恩氏が白馬に乗っている姿から始まり、金正恩氏の軍部隊視察内容を重点的に紹介した。金正恩氏が後継者に非公式内定した2009年1月から撮影した映像を編集したものと推定される。

この映画を通じて、金正恩氏が2009年4月5日、長距離ロケット「光明星(クァンミョンソン)2号」発射当日、金総書記とともに管制指揮所を訪ねたことが確認された。当時、金総書記は「今回の人口地球衛星(長距離ロケット)迎撃するとしていた敵らの策動に撃ち返したのは、われわれの金大将(金正恩氏)だ」と話したと、同映画は伝えている。当時、金正恩氏は「敵らが迎撃に出れば、本当の戦争をすると決心していた」と話したことを紹介した。

また映画には、生前に金正恩氏が「近衛ソウル・リュギョンス第105タンク師団」を訪問し、タンクを直接運転する場面も入っている。金正恩氏が戦闘機、軍用車両、軍艦に乗る場面、北朝鮮製の機関銃を触る姿なども公開された。

同日、開城(ケソン)工業団地で北朝鮮労働者たちは出勤しなかった。普通は日曜日に「特別勤務」の形で一部が出勤していたが、この日は、北朝鮮側が「今週日曜日には特別勤務をさせないで欲しい」と意見を伝えてきたと、統一部関係者は伝えた。

北朝鮮は、故金日成(キム・イルソン)主席の誕生日である4月15日を「太陽節」に、故金総書記の誕生日である2月16日は「民族最大の祝日」に指定している。北朝鮮情報筋は、「2009年からは、金正恩の誕生日にも、党と軍の単位別に歌う会や運動会が開かれた」と紹介した。だが今年は、大規模の祝賀行事は開かれていないという。故金総書記死後1ヵ月も経たない時期に、金正恩氏が誕生日を騒ぎ立てて祝賀するのは難しかったものと見られる。



will71@donga.com koh@donga.com