「職員らの声に耳を傾け、会社の未来に対した信頼を得ます」。
1日、韓国GMの新任社長に就任したセルジオ・ロシャ最高経営者(CEO、写真)は2日、社内のイントラネットを通じ、会社役員らに送った就任辞で、「業務の中で、職員らとのコミュニケーションに重点を置きたい」と明らかにした。
特別な外部行事なしに、職員らに対し就任辞を送ったことで、韓国での仕事を開始したロシャ社長は、「韓国GMは、GMのグローバル事業所で重要な役割を果たしている」とし、「かつて、副社長として韓国GMで勤務した経験があり、韓国は大変親しみを覚えている」と話した。
ロシャ社長は、韓国GMの「シボレー」ブランド導入後、ちょうど1周年を迎える日に就任した。韓国GMは昨年3月、シボレーブランドの公式発足を発表した。内需販売の低迷の主な理由は、従来の「大宇(テウ)」ブランドのイメージ弱化にあると判断したからだ。
韓国GMは、新ブランド導入後、今年2月までの1年間、内需市場で前年同期比約12.1%増の計14万1386台を販売したが、内需シェアは9.6%(輸入車除外)に止まり、最大目標だった「二桁の内需シェア」は達成できなかった。
主要役員陣の入れ替えも相次いだ。昨年10月、国内営業本部長の金聖基(キム・ソンギ)専務が辞任し、マイク・アカモン元社長やソン・ドンヨン技術開発部門副社長も相次いで辞表を出した。後任の国内営業本部長には、顧客管理や戦略企画本部長だったベク・ボムス専務が、技術開発部門はスティーブ・クラークGM海外事業部門(GMIO)社長開発総括副社長が選任された。
ロシャ社長は、「現在、直面している挑戦や厳しさは大きなものだが、役員や従業員らが力を合わせれば、競争力を確保できるだろ」とし、「韓国に来たのは、確かに韓国GMを一ランクさらに成長させるためだ」と強調した。
ロシャ社長は1979年、ジェネラルモーターズ(GM)ブラジルに入社した後、GMの南米・アフリカ・中東地域の小型車開発総括などを歴任した。06年は韓国GMの前身であるGM大宇の製品企画総括副社長に任命され、2年間、韓国で働いた。韓国GM社長として赴任する前までは、GMアルゼンチン・ウルグアイ・パラグアイ総括社長として勤務した。
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