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韓国の男女賃金格差、OECD加盟国で最大

韓国の男女賃金格差、OECD加盟国で最大

Posted March. 12, 2012 06:53,   

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韓国の男女の賃金格差が40%に迫り、経済協力開発機関(OECD)加盟国の中で最大であることが分かった。

11日、OECDが「世界女性の日」(3月8日)を迎えて最近まとめた報告書(ジェンダー・イニシアチブ)によると、09年を基準に韓国の男女正社員の賃金格差は38.9%で、関連統計がある27のOECD加盟国の中で最も大きかった。OECD平均(15.8%)の約2.5倍で、2位の(28.3%)に比べても10ポイント以上高い。

男女の賃金格差は、正社員の女性を賃金によって一列に並ばせた時に中間にある「中位賃金」が、男性正社員の中位賃金よりどれほど少ないかを測定したもので、賃金格差が大きいほど男性より所得の少ない女性が多いことを意味する。賃金格差が最も少ない国はハンガリーで3.9%、続いてニュージーランド(7.8%)、ノルウェー(8.7%)の順だった。

韓国の男女の賃金格差が大きいのは、先進国に比べて育児のために退職する女性が多く、高賃金の女性勤労者が男性より少ないためと分析される。実際、昨年、女性雇用率は20代58.7%、30代53.7%、40代64.9%で、30代で落ちてから40代で再び高くなる構造になっている。女性正社員の相当数が30代に出産と育児で退職し、40代になると、パートで働くなど再び仕事を始めているという意味だ。

韓国の男女の賃金格差は05年38.3%から07年37.8%へ減ったが、08年38.8%へまた拡大する傾向を見せている。日本の場合、男女の賃金格差が05年32.8%から09年28.3%へ縮小するなど、殆どのOECD加盟国の男女の賃金格差が縮まっているのとは対照的だ。

女性政策研究院のキム・ヨンオク研究委員は、「08年世界同時不況が女性の雇用が多い中小・零細企業にさらに大きな打撃を与えたことから、男女の賃金格差が広がったものと見られる」と分析した。

韓国の女性雇用率も54.5%(10年基準)で調査対象の40カ国中で32位に止まった。女性雇用率が最も高い国はアイスランドで82.7%で、スウェーデン76.7%、デンマーク76.1%など、北欧州諸国が上位に並んだ。



weappon@donga.com