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韓国人8人乗せて不明のヘリ、ペルー空軍が位置確認

韓国人8人乗せて不明のヘリ、ペルー空軍が位置確認

Posted June. 09, 2012 07:20,   

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ペルーで6日、韓国人8人など14人を乗せて飛行中に行方不明になったヘリコプターの位置がペルー空軍によって確認された。だが、ヘリを動員しての現地での捜索作業は、気象悪化で中断された。

在ペルー韓国大使館のキム・ワンジュン公使は7日、「ペルー空軍が行方不明のヘリに装着されていると見られる全地球測位システム(GPS)から発信されている信号の座標を突き止めた」とし、「位置はヘリの出発地であるマスコと到着地のクスコの間だ」と明らかにした。そのうえで、「7日午前11時頃、信号を追跡し始め、行方不明から23時間後の午後4時頃、正確な位置を確認した」と話した。

ペルー空軍がつかんだGPS信号の座標は、「ワヤワヤ」と呼ばれる地域で、インカ帝国の遺跡が残るペルー南部のクスコから約60キロ離れており、高度は4725メートルの高山地帯の密林だ。地元警察は、7日の午後2時50分頃、ヘリで同地区の捜索に当たったが、現地が厚い雲に覆われ手いる中、みぞれが降り、捜索開始から数時間でヘリを撤収させた。

陸上で捜索に当たっている警察も、山が雪が覆われているため現場への接近が容易でないという。だが、現地の気象当局が8日午前(韓国時間8日夜)には現場の気象状況が好転すると予報しているため、天候が好転すれば集中的な捜索が再開されると見られる。

行方不明のヘリには、三星(サムスン)物産など韓国企業の職員8人と外国人職員1人、操縦士など計14人が搭乗していた。韓国人8人は6日午前にマスコで水力発電所建設候補地を視察した後、同午後4時半頃、ヘリに乗ってクスコへ向かう途中、離陸後1時間で管制所との交信が途絶えたまま行方不明になった。

ペルー当局は、行方不明者らの携帯電話に連絡を取ってみたが、繋がらなかったと明らかにした。現地では、ヘリが墜落する際に発信される自動信号が感知されなかったころから、ヘリが非常着陸した可能性が提起されている。このため、行方不明者らは生存している可能性も出ている。問題は、寒い気温の中、食糧のない高山地帯で行方不明から2日が過ぎているため、生存のためには早急な救助が求められている。

行方不明になったヘリは、14〜15人が乗れ、「シコルスキー」の異名を持つ「S−58ET」機種で、1975年に製造され37年間運航された老朽化したタイプであることが分かった。1990年にエンジンを新しく交代したことがあるが、これまで事故の履歴はない。ヘリを運用してきた「ヘリクスコ」社は、1990年代に設立された小規模観光会社で、クスコなどに事務所を置いているという。

韓国大使館の関係者は、「同ヘリが事故を起こしたことはないことから、機体の欠陥よりは気象悪化で墜落もしくは不時着したものと見られる」と話した。



zsh75@donga.com