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保坂祐二教授「17世紀の日本漁民は渡航免許を受けて鬱陵島で操業」

保坂祐二教授「17世紀の日本漁民は渡航免許を受けて鬱陵島で操業」

Posted August. 28, 2012 09:16,   

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「韓国の責任者が出てきて、独島(ドクト、日本名・竹島)が韓国領土であるという事実を具体的かつ論理的に理解させなければならない。日本は首相が直接、独島領有権論を展開するが、『一考の価値もない』というだけで対応しては、世界を納得させることはできない」

独島が韓国領土であることを率先して伝えてきた世宗(セジョン)大学独島総合研究所長を務める同大学教養学部の保坂祐二教授(56・写真)は26日、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「韓国政府が独島問題に対して詳細な論理で対応しなければならない」と忠告した。保坂教授は、日本の東京大学科学教育科在学中、明成(ミョンソン)皇后殺害事件を知り、韓国の歴史に関心を持つようになった。1988年に韓国に来て、高麗(コリョ)大学政治外交学科で修士、博士学位を取得し、2003年に韓国に帰化した。『大韓民国、独島』、『日本の古地図にも独島はない』など、独島が韓国領土であることを主張する著書を多数書いた。

24日に日本の野田佳彦首相が記者会見を行い、独島が日本領土だと主張したことについて、保坂教授は史料と事実をもとに一つ一つ反論した。

——日本は自国の漁民が江戸幕府の免許を受けて独島を利用し、遅くとも17世紀半ばには領有権を確立したと主張している。

「1620年代、日本の漁民は幕府から鬱陵島(ウルルンド)に渡る渡海免許を受けていた。当時、渡海免許は『外国』に行くことを許可するために使われた。日本にとって鬱陵島が外国だったということだ。また、当時日本は、独島を鬱陵島に付属する島と見ていたという記録が多数発見されている」

保坂教授は、2008独島研究保全協会の学術大討論会で、「日本の古地図で鬱陵島と独島はいつも同じ色に塗られ、ワンセットで認識されていた」と強調した。

「日本は、17世紀半ばに独島の領有権を持っていたと主張する根拠に、1667年に刊行された『隠州視聴合紀』を挙げる。しかし、名古屋大学の池内敏教授がこの文献を研究し、鬱陵島と独島を日本の外の領土と解釈してこそ正しいという論文を2000年代初めに発表した。日本では誰もこの研究に反論できなかった」

——韓国が日本より先に独島を実効支配したと主張する根拠の文献が曖昧で、明確な証拠がないと日本は主張するが…。

「日本は1620年頃から1693年まで、日本人が鬱陵島と独島を往来したと言っている。当時、日本の漁民は魚やアワビを獲るために鬱陵島に渡り、独島には時々立ち寄って休んだり、アシカを獲った。しかし、日本の漁民が70年間にも渡って外国の領土である鬱陵島・独島を往来したこと自体が不法だった」

「1693年、鬱陵島でアン・ヨンボクを中心とする朝鮮人たちと日本の漁民が衝突した。争いが起こると、江戸幕府は鬱陵島が朝鮮領土と近いので朝鮮の土地という結論を下した。江戸幕府は当時、鳥取藩の藩主に鬱陵島のような島があるのかと尋ねた。江戸幕府ですら独島を知らなかったということだ。したがって、独島を領有したというのは話にならない」

「江戸幕府は1696年1月、鬱陵島渡海禁止令を下した。日本は、独島を鬱陵島の付属の島と見ていたので、独島に対する渡海禁止令と言うこともできる。日本は当時、渡海禁止令の範囲に独島がなかったと言うが、日本は以前から独島に渡海免許を出したことがなかった。免許自体がないため、渡海禁止令を出す必要もなかったのだ」

保坂教授は、日本陸軍参謀局が1877年に製作した「大日本全図」など、独島が表示されていない19世紀の日本の公式地図3点を2010年、東北アジア歴史財団と共に公開したことがある。2008年には、日本で1814年に発刊された「朝鮮国略図」に、東海(トンヘ、日本海)に鬱陵と牛山(ウサン・独島)が韓国領として描かれており、日本領土の境界を隠岐島までと表示していたことを発表した。

——日本が1905年、無主地だった独島を正式に島根県に編入したと主張することについては…。

「日本は1903〜1904年、『ナカイ』という日本人が独島に移住し、アシカを獲っていたので、独島を実効支配したとし、1905年、独島を隠岐島(今の島根県所属)に編入した。しかし、1905年以前まで、鬱陵島が独島を管理したという証拠が最近2年間、多数出てきた。日本人は、大韓帝国の領海で操業するには税金を払わなければならなかったが、1897年の記録に、日本人が鬱陵島・独島で獲った魚介類やアシカの皮を日本に輸出する時、鬱陵島都監に輸出税を払ったという内容がある。税金徴収は土地を実効支配していたという確実な証拠だ」



savoring@donga.com