Go to contents

[オピニオン]爆弾酒を飲む青春

Posted December. 10, 2012 08:49,   

한국어

1020年代の米西部モンタナ州が背景の映画「リバー・ランズ・スルー・イット」(1992年)を考えると、主人公兄弟が渓谷で長い釣り糸を垂らす場面が思い浮かぶ。お酒好きな人なら、兄弟が居酒屋で飲んでいたボイラーメーカーがさらに印象に残っているかも知れない。ボイラー技術者という意味のこのお酒は、ビールにウィスキーを注いだショットグラスを入れて飲む。韓国の爆弾酒の元祖と言える。米国へ研修に行った韓国の将校が帰国して軍で先に広げ、軍人から習って検察で広げたのは春川(チュンチョン)地検長を務めた朴熺太(パク・ヒテ)元国会議長という説がある。

◆ボイラーメーカーは米国で主に埠頭労働者を中心に飲まれた。北米地域のボイラー技術者や船舶といった大型鉄製構造物の製作・維持・管理に従事する労働者の産別労組の「ボイラーメーカー国際兄弟愛」のホームページによると、ウィスキーのショットグラスを入れたビールグラスから唇を一度も離さずに飲み切れる時に限ってボイラーメーカーと呼ぶという。「イッキ」をしない場合は、「a shot and a beer」と言う。ウィスキー1杯にビール1杯のわけだから、苦いウィスキーを飲み干した後、ビールを飲み干すという意味だ。

◆数年前、ハリウッド男性スターと友達の話を描いた米テレビドラマの「アントラージュ」に主人公が酒ボムを飲む場面が出た。日本のお酒に爆弾を意味する「ボム(bomb)」がついたこの酒は、ビールにお酒を入れるのを除いては爆弾酒と一緒だ。ビールの入ったグラスの上に箸を置き、その上にお酒のショットグラスを乗せ、テーブルを叩いてその振動でショットグラスをビールグラスに落として飲む。「ドミノ酒」を試演する動画もインターネットに出ている。韓国人から爆弾酒を習ったという日本人が大多数であることを見ると、酒ボムも爆弾酒の我流のようだ。

◆食品医薬品安全庁(食薬庁)が調査したところ、30〜50代より20代が爆弾酒をさらに飲むという。甚だしくては15〜19歳の22.7%も爆弾酒を飲んだことあるという。最近、米国をはじめ、ドイツ、フランスなどでは伝統酒やリキュールをカフェイン含量がとても高いエネルギードリンクと混ぜて飲む「イェーガーボム」「スキットルボム」も登場した。食薬庁の調査ではこのような「変種爆弾酒」を飲んだことのある大学生も少なくなかった。仕事のストレスを発散しようとサラリーマンが飲む爆弾酒を大学生が早く習うのは悲しい。青春が痛いようだ。

ミン・ドンヨン週末セクション02チーム記者 mindy@donga.com