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朴元大統領がよく飲んだ洋酒が再び人気

Posted January. 11, 2013 06:17,   

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50代の会社員のAさんは、昨年末、忘年会の場でウィスキーの「シーバスリーガル」を持参していって友達と一緒に飲んだ。Aさんは、「朴槿恵(パク・クンヘ)候補が大統領選に当選したのだから、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領が飲んだというお酒のシーバスリーガルを飲みながら、昔の思い出についておしゃべりした」と紹介した。

昨年の年末、Aさんのように朴元大統領と関連がある洋酒をプレゼントしたり、飲んだ人が多かったことが分かった。ウィスキー市場に「朴風」が吹いたわけだ。

ロッテマートは昨年11、12月、朴元大統領がよく飲んでいたとされる洋酒のシーバスリーガルとローヤルサルートの売上が前年同期と比べて大幅に増えたと、10日、発表した。

ロッテマートによると、同期間シーバスリーガルの売上は前年同期対比9.5%増加した。ローヤルサルートの売上は14.3%増えた。シーバスリーガルは12年産が、ローヤルサルートは21年産がたくさん売られた。両商品は昨年9、10月には前年同月対比売上がそれぞれ2.1%と0.3%減少したが、11月から売上が上昇へ転じた。

イーマートでも両商品いずれも大幅に売上が増えた。イーマートの関係者は、「年末のウィスキー市場でシングルモルト・ウィスキーのマッカランが最も人気を集めている中で、シーバスリーガルとローヤルサルートがいずれも二ケタ台の伸び率を見せた」と伝えた。

反面、韓国の中長年男性に伝統的に人気が高い洋酒のバレンタインとジョニー・ウォーカーシリーズは、同期間、売上が前年同期対比0.7%と23.8%減少した。一般に年末はウィスキーよりワインの消費が増加する中で、特にシーバスリーガルとローヤルサルートを選択した消費者が多かったわけだ。流通業界の関係者は、「大型マートでよく売られる洋酒は、風俗店などに供給される洋酒と流通経路が違うことはあるが、とても興味深い結果だ」と説明した。

シーバスリーガルとローヤルサルートはどちらも朴元大統領と縁があるお酒だ。シーバスリーガルは、1979年10月26日、ソウル宮井洞(クンジョンドン)安家で発生した朴元大統領暗殺事件の現場にあったお酒で有名だ。ローヤルサルートは米国出張から帰ってきた朴浚圭(パク・ジュンギュ)当時共和党議長代理が朴元大統領にプレゼントして大統領府の首席らと一緒に飲んだとされるお酒だ。朴元大統領はマッコリにサイダーを混ぜた「マッサ」をよく飲むほど庶民的な風貌もあったが、シーバスリーガルとローヤルサルートも好んで飲んだと伝えられる。



jks@donga.com