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「金正恩第1書記、張成沢を核実験に関与させず」

「金正恩第1書記、張成沢を核実験に関与させず」

Posted February. 04, 2013 08:30,   

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記が、叔母の夫である張成沢(チャン・ソンテク)党行政部長兼国防委員会副委員長を3度目の核実験の決定過程から意図的に除き、中国をなだめる役割を任せていると、米国のロシア出身の北朝鮮問題専門家が主張した。

米ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)のアレクサンダー・モンソロフ研究員は1日(現地時間)、同大学院が運営する北朝鮮分析サイト「38ノース(North)」に掲載した「金正恩の外交政策記録:主体革命は続く」と題する文でこのように主張した。

モンソロフ研究員は、「中国が3度目の核実験に反対しているため、金第1書記は中国との関係が良好な張成沢を『潔白な状態』にしておいて、今後、中国のなだめ役にするだろう」と見通した。金第1書記が「重大な決定」をしたという党中央軍事委会議で委員16人の1人である張成沢がどんな役割をしたのか、北朝鮮がどのように広報し、隠すのかが注目される。

モンソロフ研究員は、「昨年12月の長距離ミサイル発射に伴う国連安全保障理事会決議2087をめぐって、中朝両国の関係が硬直している状況で、3度目の核実験を行うことで事態が誤った方向に進む場合、張成沢は状況改善に向けて中国の理解と支援を要請できる唯一の人物として政治的勝利者になるだろう」と付け加えた。

金第1書記が、父親の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去後、米国を相手に対話と挑発を交互に使用する二重戦略を使っているため、3度目の核実験後、米国に対して対話のドアを叩き、今年後半には中国を訪問すると見通した。

そして、「金第1書記の外交政策スタイルは、父親より競争的で頑固で予測し難い」とし、「米国など周辺国は『あまりにも多くを噛めば害になる』ということを教えるのか、さもなければ現在の北朝鮮を認めて対話によって軍備縮小を引き出すのか、選択しなければならないだろう」と提案した。

一方、米国戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ研究員は同日、米外交問題評議会(CFR)のホームページに掲載されたインタビューで、「北朝鮮が韓国の大統領就任式の前に3度目の核実験を実施すれば、朴槿恵(パク・クンヘ)政府は『李明博(イ・ミョンバク)政府に対する最後のあいさつ』と無視することもできるが、就任式後なら、北朝鮮との関係を改善する余地は狭まるだろう」と指摘した。

最近、北朝鮮を訪れたビル・リチャードソン元ニューメキシコ州知事は、ワシントンポストの寄稿文で、米政府が北朝鮮との対話を再開しなければならないと主張し、「対話も制裁と同様の価値がある。正当な外交手段であり、両者は排他的ではない」と主張した。



kyle@donga.com