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[社説]「奨学士をめぐる不正」で教育監が服毒自殺の試み…選挙このままでいいのか

[社説]「奨学士をめぐる不正」で教育監が服毒自殺の試み…選挙このままでいいのか

Posted February. 20, 2013 08:34,   

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忠鋻南道(チュンチョンナムド)教育庁の奨学士選抜試験をめぐる不正と関連し、2度にわたって警察から取調べを受けたキム・ジョンソン忠鋻南道教育監が昨日、毒を飲んで自殺を試みた。キム教育監は、忠鋻南道教育庁の奨学士らが、金を受け取って奨学士選抜試験の問題を流した事件の黒幕と名指され、捜査対象となっていた。キム教育監の自殺の試みが潔白を主張するためのものが、容疑事実を認めたことによるものか、まだ分からない。しかし、教育監が直接指示しない限り、問題を流すことは不可能だという噂が、教育界では取りざたされている。キム教育監は警察の取調べで、「問題の漏洩とはなんら関係ない」と否定したが、不正奨学士らが使った14台のデポフォン(他人名義の携帯電話)の一部を使ったことを認めた。地域の教育を率いり、監督する教育監が、何を隠すためにデポフォンを使ったのが疑問だ。

忠鋻南道教育庁には、元教育監2人が不正のため、立候補を取りやめたのに続き、3回も連続して教育監が不正に巻き込まれた。呉済直(オ・ジェジク)元教育監は08年、直接選挙制によって当選したが、事前選挙運動で自ら辞任し、罰金1000万ウォンの判決を受けた。00年に就任した姜福煥(カン・ボクファン)元教育監は、昇進候補から賄賂を受け取った容疑で、有罪が確定し、辞任に追い込まれた。

教育監をめぐる不正は、とりわけ忠鋻南道地域だけで起きているわけではない。全国市道の教育監17人中8人が、不正に巻き込まれて捜査を受けたり、裁判中である。仁川市(インチョンシ)の羅根炯(ナ・グンヒョン)教育監は、側近を昇進させようと、勤務成績を操作した容疑が明らかになり、検察が昨日、執務室の家宅捜索に乗り出した。「進歩教育監」とされているキム・スンファン全羅北道(チョンラブクド)教育監や閔丙熹(ミン・ビョンヒ)江原道(カンウォン)教育監も同様に、不当昇進に介入したことで、監査院の監査で摘発された。郭魯鍱(クァク・ノヒョン)前ソウル市教育監は、教育監選挙で相手の候補を買収した罪で、すでに教育監ポストを失った。

直接選挙制の下、教育監候補らは多ければ30億ウォンを超える選挙資金を使ったと、選挙管理委員会に届けている。実際は届出金額より一段と多い金額が使われたという証言も出ている。一生、教師や教授として働いてきた人たちが、大金をまかなうのは容易でないだろう。落選した一人の教育監候補は、「財閥でなければ、耐え難い金がかかる」と打ち明けた。選挙で手助けを受けた人たちには、「見返り」をしなければならない。今回の忠鋻南道教育庁の不正も、来年の教育監選挙に向けた資金調達が目的だという噂が出回っている。このように教育監をめぐる不正は構造的なものだ。直接選挙制度の前に実施された学校運営委員会委員らへの間接選挙でも、「金の選挙」の副作用が明らかになった。不正をあおる教育監選挙への根本的なメス入れを検討しなければならない。