民主統合党(民主党)の新しい執行部を選出する5・4全党大会で、代表への挑戦が有力視されていた金富謙(キム・ブギョム)元議員が11日、「大統領選挙の敗北の責任は大きい」として不出馬を宣言した。大統領選挙で文在寅(ムン・ジェイン)候補陣営で要職に就いていた人物が大統領選挙の責任論に言及したのは初めて。
金氏は、「不出馬宣言」で、「党が大統領選挙で負けても責任を負う者が1人もいないという叱責が辛かった」とし、「共同選挙対策本部長として無能で無気力だったが、曖昧にごまかしていた。恥ずかしい」と述べた。そして、「最も辛いことは、『金富謙は親盧(親盧武鉉)の代理候補』と言われることだった」とし、「それには、全党大会を『親盧』対『反盧』、大統領選敗北の責任者を審判する構図になるという意図が込められている」と指摘した。そして、「絶対に全党大会が親盧対反盧の構図になってはならない。それは退行であり、全党大会後に分裂をもたらす恐れがある」と警告した。
選挙区(大邱寿城甲)の感情も考慮した模様だ。金氏側は、「代表になる場合、同じ地域の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と対立しなければならないが、望ましくないという意見が少なくなかった」と話した。
金氏の不出馬宣言で、有力な候補が消えた親盧・主流は、非主流を代表して出馬するキム・ハンギル議員への対策で悩んでいる。
一方、ドイツ・ベルリン自由大学の研修(6ヵ月課程)のために11日に出国した金斗官(キム・ドゥグァン)前慶尚南道(キョンサンナムド)知事は、最近知人と会った席で、「準備ができていない状態で昨年党の大統領選候補を決める党内選挙に出て、惨憺たる敗北をしたことを反省する。個人の欲で(知事辞任という)決断を下した」と述べたと、ある側近が伝えた。
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