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[オピニオン]マンション騒音予防法

Posted March. 14, 2013 08:41,   

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居住者間の騒音問題はマンション住民間のトラブルの最大の原因となっている。普段は片方が機嫌をうかがい、もう片方はじっと我慢すれば済むが、「上の階の人に仕返しするために、天井を叩いた」「天井に拡声器を設置した」「配水管を防いで水を逆流させた」など、想像を絶する仕返しのケースも無くはない。最近言い争いの末、凶器で隣人を刺したり、火をつける事件まで発生した。「そんな残忍なことを…」という言葉も出るが、一方では「どれだけストレスがたまっていたら…」という気もする。いくら性格のよい人でも入試を目前に控えている子どもが「うるさくて勉強ができない」と言ったら、黙っているわけにはいかなくなる。

◆環境部傘下の層間騒音イウッサイ(隣人の意味)センターの分析結果、騒音苦情の73%が子どもが走ったり、どんどんと歩く音だった。犬のほえる音や、洗濯機や清掃機の音、トイレの水の流す音、家具を引きずる音、楽器の音などがその次に続く。そこで一部の建設会社は団地内にキッズ&ママカフェ、プレイゾーンなど、子どもたちが走って遊べる空間を作る。政府は層間騒音の基準値を週間40dB(デシベル)、夜間35dBに低めて今月から適用した。マンションの床は厚さが210ミリ以上にし、複雑な技術基準も作った。新しく建てられるマンションはこの基準の遵守が義務付けられる。問題は既に人が住んでいるマンションだ。音を遮断する遮音材の補強は現実的に難しい。お互いに気を使い自制するしかない。

◆衝突の始まりは騒音だが、取り返しがつかないほど問題を大きくするのは「私の言うことを無視する」というプライドをかけた争いに変質した時だ。双方共に別の人になってしまう。このため必ず管理事務所や専門機関など第三者の仲裁が必要だ。ソウル市も13日、「層間騒音紛争解決7大対策」をまとめたが、内容は住民協約制定、住民調整委員会の構成、専門担当チームや専門コンサルティング団の運営、予防教育など、構造変更ではなく、殆ど衝突解決の方に重点が置かれている。他の自治体の対策もあまり変わらない。

◆筆者は層間騒音の加害者になったこともあり、被害者になったこともある。最も良い方法は「スイカ1個」だった。被害者だった時は、スイカを持って上の家へ行って、「育児、大変だろうね。でも騒音はもう少し減らしてもらえないか」と笑いながらお願いした。思ったより効果が良かった。以後も不満ができるたびに、子どもたちのお菓子を買って行けばいい。加害者だった時はスイカを持って訪れ、「精一杯子どもたちには言い聞かせるが、完全というわけにはいかないだろう」と言って、予め理解を求めた。廊下で大声で話す状況は避けられる。何もやらないことよりは疎通しようとする意志が必要だ。この文のタイトルは「層間騒音予防法」だが、それが言葉より簡単ではない。しかし、層間衝突は和らげられる。「相手を怒らせずに、申し訳なく思わせろ」これがコツと言えばコツだ。

虚承虎(ホ・スンホ)論説委員 tigera@donga.com