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女性のウォーキングブームで靴業界に新たな活況

女性のウォーキングブームで靴業界に新たな活況

Posted April. 15, 2013 06:58,   

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会社員のチョン某さん(32・女)は、通勤時はよくウォーキングシューズを履く。バス停までのかなりの距離を歩かねばならず、大変苦にしていたが、運動靴に履き替えた後、通勤が一段と楽しくなった。チョンさんは、「運動時間を別に割くのが難しい時は、一つや二つぐらい手前のバス停に降りて、運動がてら歩く時もある」とし、「普段好んでい履くレギンスの下に一緒に履けるスタイリッシュなウォーキングシューズがたくさん出ているので、1、2足ぐらいもっと買うつもりだ」と話した。

靴業界の最盛期とも言える春を迎え、ウォーキング市場を熱くなっている。健康や屋外活動への関心が高まったことを受け、アウトドア市場のブームが、ウォーキングシューズへと飛び火している。

スポーツ用品業界によると、ウォーキングシューズやランニングシューズなど、国内機能靴市場の規模は、05年の500億ウォンから07年は1000億ウォンに進入した後、10年は6000億ウォン大へと膨らんでいる。その後、年間約30%ずつ成長を遂げ、昨年は1兆ウォンを突破した。専門家らは、今年も1兆3000億ウォンほどに市場が膨らむだろうと見込んでいる。

機能靴市場がこのように膨らんだのは、ウォーキングシューズという新たなカテゴリーが急浮上した影響が大きい。00年代半ば、トーニン靴(シェイプアップに役立つ靴)を中心に活性化した機能靴市場が最近、ウォーキングシューズに取って代わられ始めている。

いわば「ウンドニョ(運動靴を履く都市の女)と呼ばれる女性客らが大勢流れ込み、市場が爆発的に成長した。履き心地のいい靴を好み、何よりも健康を大事にする文化が定着し、ハイヒールを脱ぎ捨て、通勤用として、ウォーキングシューズを履く女性らが大幅に増えたのだ。徒歩体験観光を始め、「ウォーキング文化」の広がりも、欠かすことのできない要因となっている。オレ道のブームを始め、女性のトレッキング人口の増加は、ウォーキングシューズを買い求める人口を増やすのに貢献した。

ウォーキングシューズが、スポーツ用品業界の新たな収益源になり、これを狙ったマーケティング競争も激しくなっている。激しいトップモデルの取り合い合戦もその一例だ。プロスペックスは金姸兒(キム・ヨンア)、リーボックはチョン・ジヒョン、アシックスはハ・ジウォン、フィラスポーツはソン・ヨンジェ、ルカプはイ・シヨンなど、健康なイメージの女性のトップスターら、次々とモデルに起用している。通勤用など日常的にも履けるウォーキングシューズを求める女性らが増えただけに、デザインを巡る競争も激しくなっている。今年の新製品は、華やかで多彩であり、その日のスタイルに合わせて、履き選べる製品が主を成している。

最近は、ブラックヤク、K2などの登山靴を作ったアウトドアメーカー各社も、ウォーキングシューズ合戦に乗り出している。ブラックヤクは先日、軽くて気軽に山登りができる上、日常的にも履けるウォーキングシューズ「プラズマ」を、主力製品として発売した。ブラックヤクのカン・スヨン商品企画部次長は、「目の肥えているウンドニョらを狙って、アウトドアに適していながら、日常的なシューズとしても遜色がないよう、スタイリッシュなデザインに力を入れたのが特徴だ」と主張した。K2も同様に、これまでの登山靴とは違って、靴の紐を簡単に締め、脱ぐのも楽なウォーキングシューズ「レーサー」を発売した。

アウトドアメーカー各社がウォーキングシューズ市場の開拓に乗り出し始めたのは、頭打ちの状態となっているアウトドア市場で、新たな突破口を探すための選択と見られる。アウトドア業界の関係者は、「たまに行く山登りのため、別途に登山靴を購入するのを負担に思っている女性らが、とりわけウォーキングシューズを好んでいる」とし、「ウォーキングブームが続くものと見られるだけに、今後、ウォーキングシューズが、アウトドア靴の市場を主導するだろう」と主張した。



teller@donga.com