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北朝鮮、「韓米、対話を望むなら制裁を撤回せよ」

北朝鮮、「韓米、対話を望むなら制裁を撤回せよ」

Posted April. 19, 2013 05:59,   

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北朝鮮が18日、韓国と米国に対して、「対話を望むなら制裁から撤回せよ」という前提条件を掲げた。11日に柳吉在(リュ・ギルチェ)統一部長官が対話提案の声明を発表した後、北朝鮮は「敵対行為の謝罪」、「戦争準備の中止」といった包括的な要求をしてきた。制裁撤回という具体的な条件を提示するのは初めてであり、注目される。

北朝鮮国防委員会政策局は18日、声明を出し、「米国が我々に対話の前提条件として非核化の意志を示せと言うことも挑発だ」とし、「米国と南朝鮮傀儡が真に対話と交渉を望むなら、次のような実践的措置を取らなければならない」と述べた。その措置とは、△すべての挑発の中止と全面謝罪、△核戦争演習をしないという約束、△南朝鮮と周辺地域からの戦争手段の全面撤収を提示した。特に北朝鮮は、「国連安保理制裁決議を撤回しなければならず、そこに我々に送る善意の糸口があるということを肝に銘じなければならない」と主張した。また、「南朝鮮は天安(チョンアン)号沈没と3・20ハッキング事件といった自国の不祥事を『北関連説』として捏造する謀略騒動を直ちに中止せよ」と付け加えた。

対南機構の祖国平和統一委員会も、韓国の対話提案に対して、「外勢と結託して北朝鮮への侵略核戦争の策動に狂い、一言の謝罪もなく出した口先だけの言葉にすぎない」とし、「そのような言葉遊びを我々が受け入れると考えること自体、愚かなことこの上ない」と主張した。また、「敵対行為と北侵略戦争策動が続く限り、南北対話や南北関係の改善は絶対にない」と釘をさした。

これに対して政府関係者は、「北朝鮮が南北関係の緊張責任を韓国に転嫁して対話の前提条件を提示したことは非常に残念だ」とし、「北朝鮮は挑発行為を中止し、開城(ケソン)工業団地入居企業の苦難解消のためにも対話提案に誠実に応じなければならない」と求めた。趙泰永(チョ・テヨン)外交部報道官は定例会見で、「北朝鮮の主張は理解し難い。話にならず、居直りとしか言いようがない」と述べた。

開城工団の立ち入り禁止から15日が経った同日、さらに8人の韓国側労働者が韓国に戻った。19日午前0時現在、198人(韓国人197人、中国人1人)が残っている。彼らはヨモギを取って料理するなど、生活必需品が不足しているという。

一方、対北朝鮮支援団体のユジンベル財団関係者の訪朝が18日に実現し、緊張が高まっている中、人道支援は維持されることが確認された。イン・セバン会長ら関係者8人は同日、中国・北京から高麗航空便で北朝鮮入りした。彼らは、結核の薬を伝え、患者の治療などを終えた後、5月10日頃ソウルに来る予定だ。訪朝した財団関係者は皆外国の市民権者だ。



shcho@donga.com