Go to contents

「最低ドラマ」顔負けの米30代女性殺人犯

「最低ドラマ」顔負けの米30代女性殺人犯

Posted May. 10, 2013 04:33,   

한국어

元彼氏を銃で撃った後27回も刃物で刺して殺害した容疑で1級殺人罪が言い渡された美貌の30代画家志望女性の裁判が米社会の熱い関心を呼んでいる。わいせつな証言、偽証、監獄での作品活動などまるでドラマのようだからだ。陪審員評決の直後、この女性は「終身刑より死刑を望む。死は究極の自由だ」とインタビューを通じて発言し、再び話題となった。

この主人公は32才のジョディ・アリアス。彼女は2008年6月、彼氏だったトレビス・アレクサンダーを殺害した容疑で起訴された。アリアスは8日(現地時間)、米アリゾナ州フェニックスの裁判所で開かれた審理で、陪審員団から1級殺人罪の評決を受けた。同日、裁判所の前は傍聴できなかった人でいっぱいだった。1月に始まった裁判は、扇情的だったことから審理の度に休暇を取って裁判を傍聴に来る人がいたほどだった。傍聴券のヤミ券まで出回った。ケーブルテレビやソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)は裁判をドラマのように中継した。

捜査当局は、普段から疑い深かったアリアスが嫉妬心から計画的に殺人を犯したと主張した。しかしアリアスは、捜査や裁判で数回供述を変えた。初めは被害者が覆面をした侵入者に殺害されたと言って、無罪を主張した。逮捕されて2年が過ぎ、被害者が性関係の後に突然自分を暴行したので、正当防衛で偶発的に銃を発射したが、刃物で刺してはいないと主張した。

アリアスは今回の裁判では自分がDVを受けた女性であることを強調し、同情を買おうとした。18日間証人席に座り、DVを受けた子どもの頃のことや、自分を暴行した恋人たち、アレクサンダーとの衝撃的な性関係などを生々しく語った。

しかし、アリアスの祖父母が、アレクサンダーが死ぬ1週間前に犯行に使用されたのと同じ種類の拳銃を盗まれたことを証言するなど、決定的な証拠が次々と明らかになった。アリアスは最終的に有罪を認めた。弁護士は、容疑者が記憶喪失症など精神的な問題を抱えていると主張したが、受け入れられなかった。

アリアスは収監中に描いた絵をイーベイなどネットオークションに出し、数千ドルを手に入れた。イーベイは反響がいいことから、アリアスに作品を依頼し、現在もオークションが行われている。アリアスは、得た金で食事をし、面会に来た家族に小遣をあげたりしている。