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「契資金の食い逃げ」 家族会議を開いて夜逃げ

「契資金の食い逃げ」 家族会議を開いて夜逃げ

Posted June. 05, 2013 03:06,   

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今年1月10日、京畿道城南市中院区(キョンギド・ソンナムシ・チュンウォング)の市場で、18年以上も中華料理店を営んできたキム某氏(52・女)は、「家族会議」を開いた。案件は、「夜逃げするかどうか」だった。キム氏の息子(30)は、「ひとまず、逃げよう」と主張した。夫(55)や娘(32)も同意した。これらの家族は、10日間以上も逃走計画を緻密に準備した。携帯電話の代理店で働いていた息子は、他人名義の携帯電話を3台も買ってきた。家族の間でのみ通話するためのものだった。さらに、逃げたあとに留まる江原寧越郡(カンウォン・ヨンウォルグン)のペンションの下見をし、予約まで済ませた。それから、1月12日、住所地をソウル城東区(ソンドング)に移した。もし、警察に捕まっても、知り合いのいないところで取調べを受けるためだった。同日午後、キム氏家族は、持っていた携帯電話をすべて停止させた後、行方をくらました。

キム氏が、夜逃げに踏み切ったのは、市場の商人らを相手にやってきた「契(ケ=金品を足しあってそれを運営する相互扶助組織)」のためだった。10年12月から、契を運営してきたキム氏は、1月20日、契資金4億5000万ウォンを、メンバーらに支払わなければならなかったが、金が足りなかった。自分の店の内装や私債の利息の返済に、ほかの商人に払うべき契資金まで使ったためだ。結局、キム氏は、メンバー55人に支給しなければならない、契資金13億ウォンを払わず、逃げた。

キム氏が予約していたペンションで、3ヵ月間隠れて暮らし、4月末天安市忠鋻南道(チュンチョンナムド・チョンアンシ)のビラを借りて、引っ越した。彼女の息子は、3月はじめ、先にペンションから出てきて、月200万ウォンもする京畿安城市(アンソンシ)の体重管理施設に入居した。彼女の娘は、友人の家に1ヵ月間泊まり、ソウル松波区蠶室本洞(ソンパグ・チャンシルボンドン)のオフィステルを借りた。キム氏の子供は、一定の職業がないのに、他人の契資金で豪華な生活をしたのだ。

ソウル城東警察署は、4ヵ月間の追跡の末、キム氏を逮捕し、特定経済犯罪加重処罰法上の詐欺容疑で拘束したと、4日明らかにした。警察の関係者は、「オーナーのキム氏だけに責任があり、一緒に逃げた家族は処罰できないのが現状だ」と話した。