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ハワイで韓国の未来を考える

Posted June. 07, 2013 06:07,   

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米ハワイ大学で行われた未来学のワークショップに3週間参加した。3日、ハワイでの最終日は、ワイキキ海辺のモアナサーフライダーホテルから通りに面したロビーのバルコニーのロッキングチェアの上で過ごした。ロビーの中のほうからはジャズの音楽が流れ、ホテルは側面から中央にアプローチするようになっており、出入りする人たちは皆、私の前を通らなければならなかった。本を読んだり、人の見物をしたり、居眠りをしたりしながら、最後の時間を過ごした。

二日前のワークショップの卒業の食事会の時、ジョーン・スウィニー・カピオラニ大学教授の言葉によると、彼の両親が1970年代ここに来た時は、ワイキキ海辺にピンクのロイヤルハワイアンホテルと白のモアナサーフライダホテルの2つしかなかったという。ワイキキのすべてのホテルは、部外者に開放されている。しかし、開放性には違いがあって、ロイヤルハワイアンホテルは、部外者が通るには気が引ける。その後に建設されたシェラトンワイキキやヒルトンハワイアンなども、このホテルを真似て、部外者が通るには気が引けるように作った。モアナサーフライダホテルだけが、通りの活気をそのままホテル内に取り込んで、海辺に伝える真の開放的構造となっている。

このホテルでは、宿泊客でない人が、ロビーのバルコニーの数少ないロッキングチェアの一つを占めて、半日も座っていても、誰一人いやな目をしない。10ドル(チップ入りで12ドル)なら、一杯のワインも注文できる。韓国の4万ウォンものワインよりおいしく、もったいないとは思わない。ロビーでジャズ音楽を演奏するピアニストは、通る女性らに対し、いたずらっぽく色目を使い、背中の階段を上る宿泊客らには、顔を回して、どこから来たのか、一つ一つ聞くことを忘れない。ワイキキのかつての姿が、今も残っているところだ。

人の見物には、ここよりよいところなどなさそうだ。どの国でも、初婚の年齢が高まっているのか、年配の新婚夫婦も結構多く、引退した年の老夫婦や若い男女のサーファー、「マンマミーア」のように、自分たちのみで遊びに来たような中年の女性グループなど、多岐に渡っている。なにより、欧米人に劣らぬほど、多くのアジア人の観光客が出入りしている。観光客だけでない。ハワイ住民の構成を見ても、アジア系が38.6%と、24.7%の白人を上回っている。白人に黒人とヒスパニックを全て合わせてこそ、アジア系と同数になる。ハーフも23.6%もある。

ハワイは、人種的にも文化的にも、欧米人とアジア人のうち、誰が主流とは言いづらいところだ。どこでもアジア系が溢れている。政界や財界でも、アジア系の力が強い。商店や飲食店で働く人たちも、気後れせず、堂々としている。東西洋の異なる要素が、創意的にない交ぜになっている。日本から由来した弁当には、あらゆるものが盛られて、商店で売られている。韓国のカルビ(LAカルビ)は、飲食店で、ステーキやロコモコ(ハワイ流のハンバーグ丼)と並んで、メニューを飾っている。アジア系女性らも、欧米の女性らに劣らぬほど活動的だ。自分の身長よりも高いサーフィングボードを手にして、深い海に一人で泳いでいく若い女性や、海辺でトライアスロンの泳ぎの練習をしている中年の女性らも、珍しくない。

フランスで、特派員として滞在しながら、白人と北アフリカ系との対立を目にしてきた。北アフリカ系は、誇りを持てず、その劣等感を暴力をもって表した。米国も、東部と南部では、白人と少数人種との対立は、依然根強い。米ロサンゼルスやカナダのバンクーバーなど、北米大陸の西部に出てこそ、その間隙が減り始める。海を渡ってハワイに来てこそ、融合みたいなものが目につく。

今世紀は、何よりも中国のため、アジアの時代になるだろう。より多くの欧米人らが、中央アジア人らが、アフリカ人らが、中国やその周辺国の韓国と日本に押し寄せてくるだろう。韓国は、一方では誰にも気後れせず、他方では誰も見下すこと無く、自分を開く準備ができているのか。未来を研究するハワイ滞在の最終日を送りながら、このような問いを投げかけざるを得なかった。