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[オピニオン]熱帯夜と節電キャンペーン

[オピニオン]熱帯夜と節電キャンペーン

Posted June. 17, 2013 04:41,   

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子どもの頃、ご飯を残すことは罪だと学んだ。お腹がいっぱいでも北朝鮮やアフリカの飢える子どものことを考え、または農夫が流した汗を考え、無理にでも食べた。最近、考えが変わった。私がご飯を少し残したからといって飢えた子どもがさらに飢えたりはしない。農夫は、かえって私がご飯を残し、過消費をすることを望むだろう。生ゴミ問題が深刻だということは分かるが、食べ過ぎと肥満、それによる成人病問題も深刻だ。

◆そんな理由で、食堂で私がくんだわけでもないご飯とスープをすべて食べなければならないという強迫観念を捨てることにした。「国産品愛用」も同様の態度になった。世界8位の貿易大国である韓国は、昨年基準で242ヵ国と交易し、そのうち172ヵ国で黒字を上げた。輸入車に乗って外国製の学用品を使う人に後ろ指を指す時ではなく、他国が韓国に対して貿易不均衡を抗議してくることを心配しなければならない状況だ。

◆過去不足した食料事情や国内産業の保護を国が悩んだという点も理解し、そのようなキャンペーンのおかげで韓国が今のように成長したと考える。しかし、あまりにもキャンペーンが多いためか、さもなければそのキャンペーンのスローガンが過度に個人の道徳的義務と罪悪感を刺激したからか、疲れてきたのも事実だ。最近の節電キャンペーンもそうだ。

◆鄭烘原(チョン・ホンウォン)首相が14日、長官・次官と首相室幹部にうちわを一つずつ配った。今年の国民節電キャンペーンのスローガンは「100W削減!今夏は優しい風!」だというが、うちわを前面に掲げて多彩な節電キャンペーンを繰り広げている。電力難の深刻さは分かるが、電力消費量がエアコン1台の30分の1である扇風機も使うなということなのか、反発心が生まれる。国民が使う電力はほとんど蓄えることができない。夜に節電したからといって昼に電力状況が良くなるわけではない。予備電力に余裕がある夜の時間、熱帯夜が耐えられない家族は、冷房をつけることに罪悪感を抱くことはやめよう。予備電力状況はインターネット(www.powersave.or.kr)でリアルタイムで確認できる。

張康明(チャン・カンミョン)産業部記者 tesomiom@donga.com