「事務室や車の中でも電話さえあればできるのが通訳のボランティアです。毎日緊張しながら英語が使えるので、これより良い勉強法はありません」
金融監督院(金監院)の崔守鉉(チェ・スヒョン)院長(58)が「英語通訳士」に変身した。24時間電話通訳団体の社団法人「BBBコリア」が選んだ英語通訳ボランティアに崔院長が堂々合格した。431人を選ぶ今回のボランティア募集には約1300人が応募した。
崔院長は書類選考や面接、「志願者—外国人—韓国人間の3者通話」の3段階の関門を全てクリア、最終合格者のリストに名前を載せた。海外生活が長い大学生から教授、弁護士、医者ら専門職従事者まで多数応募したが、相当数が高難度の言語テストで脱落した。
崔院長は24日、本紙とのインタビューで、「BBBコリアでボランティア活動をしてきた娘の勧誘で志願した。3年前、一緒に試験を受けた時は娘だけが合格し私は脱落したが、再度挑戦して合格できたので気分がいい」と話した。同氏はBBBコリアに提出した願書に、「韓国の情の文化と通訳のボランティアを結合すれば外国人の役に立つことができ、韓国への認識も高められると思い勇気を出した」と、志願動機を書いた。
金融監督当局の首長であるだけに、時間を分単位で使うほど忙しいが、崔院長は「忙しいからこそ、英語ボランティアをする決心をした」と話した。普段、英語の勉強がやりたくて何としてでも時間を作りたかったが、電話通訳で勉強と奉仕を同時に解決できるという話だ。
1998年、財政経済部勤務時代、世界銀行に派遣勤務をすることになってから、高級英語力を培い始めた。最近、外資系金融会社最高経営者(CEO)朝食懇談会で、通訳無しで会議を進められるほど英語力が高い。にも関わらず、週1〜2回金監院英語クリニック講座に参加し、英語の勉強に励んでいる。
崔院長は、「英語の勉強を10年以上しているが、まだまだ先が遠い。1日10分でも毎日やることがいいというので、これからも引き続き勉強に取り組む」と覚悟を述べた。