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[オピニオン]カップ麺の韓流

Posted June. 28, 2013 09:45,   

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世界最初のカップ麺は日本の日清食品が1971年発売した「カップヌードル」だ。1958年、インスタントラーメンを世界で初めて開発した日清食品の創業者の安藤百福の第2の野心作だ。お湯で煮られる適当な太さの麺、元の色に帰ってくる急速冷凍具、使い捨ての紙コップからアイディアを得た容器の3大難題を克服して製品を売り出したが、初反応は今一だった。しかし、警察、消防士、看護士らの夜食として人気を集めてから、売上が爆発的に増えた。日清のカップヌードルは約40年間約200億個が売られた世界最長寿カップ麺だ。今も、1年に約6900億ウォン分が売られる。

◆韓国の食品会社は「ファスト・フォロー」だった。韓国最初のカップ麺は日本の技術を導入して1972年売り出した三養(サムヤン)カップラーメン。韓国でも最初の反応は冷たかった。韓国人の食卓礼儀と合わず、値段が高いのが問題だった。1982年、農心(ノンシム)は工夫を凝らす。お汁の容器のように広くて平たい容器に韓国人の大好物の牛肉汁味の「ユッケジャン・サバル麺」を発売する。約30年間、42億個が売られ、韓国の代表カップ麺になった。1年の売上は約700億ウォン。

◆韓国のカップ麺は、1988年ソウル五輪の時、世界へ跳躍する。米NBC放送が選手村の売店で売られる農心ユッケジャン・サバル麺を「米国のハンバーガーに匹敵する食品」に紹介した。ロシアでは釜山(プサン)港を往来する個人貿易業者の口コミで有名になった八道(パルド)「ドシラク(弁当の意)」が大ヒットした。八道ドシラクは日本ブランドを制してロシア市場で1年に2億7000万個(売上額2000億ウォン)も売られる。

◆このごろはブラジルのゴルフ場や海抜3454メートルのスイス・ユングフラウ頂上でも韓国産カップ麺を楽しめる。「雲の上のカップ麺戦争」も厳しい。農心は最近、米最大航空会社のアメリカン航空に辛ラーメンカップを納品することにした。エアフランス、英国航空など続き、米国の航空機にまで進出したわけだ。世界市場の好みに合わせて、多様な容器やゴムタン(牛肉を煮込んだ汁)、そばなどへ無限変身する韓国産カップ麺の挑戦は現在進行形だ。ビジネスの世界では兄に勝る弟も多い。

朴湧(パク・ヨン)論説委員 parky@donga.com