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骨が折れる痛み抱えて乗客脱出手伝う アシアナ機搭乗のレビー氏

骨が折れる痛み抱えて乗客脱出手伝う アシアナ機搭乗のレビー氏

Posted July. 08, 2013 03:11,   

한국어

アシアナ航空旅客機が米国サンフランシスコ空港に着陸する直前、ビジネスマンのベンジャミン・レビーさん(39・写真)は、韓国映画「パンチャンコ」(2012年)を見ていた。映画は、毎日命がけで事故現場に飛び込んでいるが、いざ自分の妻は救えなかった消防士の話を取り上げている。ビジネス関係の韓国出張を終えて帰国するところだった。旅客機が着陸する直前に、窓の外を見たレビーさんは、異様な機運を直感した。旅客機のタイヤがないのか、胴体があまりにも低く、しかも速いスピードで着陸していると考えた。

続いて「ドーン」という音とともに機体が地面に強くぶつかった。隣席の男性が頭を座席に強くぶつけ、周辺の乗客も突然の衝撃に苦痛を訴えた。機内には、一瞬にして悲鳴が上り、大きく混乱した。

レビーさんは、映画の中の消防隊員のように、救助活動に当たった。たまたま、レビーさんの座席「30K」は、機体の右翼のすぐ後部に位置していた。肋骨が折れたような痛みを感じたが、レビーさんは、落ち着いて席から立ち上がって非常口扉のレバーを引っ張った。扉は開かれたが、脱出用シューターが作動しなかった。扉の外は、旅客機の翼の破片が散らかっていた。レビーさんは、乗客が外の破片に注意しながら降りれるよう手助けした。

乗客たちは、前の人が無事外に出れるよう、後ろから背中を押してあげた。レビーさんは、脱出する乗客たちに向かって「荷物のことは心配しないで、急いで降りて」と叫んだ。動揺する人たちを落ち着かせ、秩序良く、迅速に脱出できるよう手伝った。レビーさんは、そうやって50人余りの乗客を無事外に送り出した。レビーさんの落ち着いた案内で、機内が炎と煙で覆われる前に、2、3分で乗客たちは速やかに非難することができた。乗客が抜け出し、自分も現場を脱出した後、レビーさんは病院へ搬送された。

レビーさんの活躍ぶりは、ジョージア州アトランタの地域放送WSB−TVの公式フェイスブックで紹介された。WSB−TVは、「元WSB−TV職員の友人であるレビーさんの話を伝えたかった」として、レビーさんが病院で手当を受けている様子を公開した。レビーさんも、ツイッターに「現在精密検査を受けるためにコンピューター断層撮影(CT)を待っている」とし、「今回の事故機に搭乗した乗客と家族のことが心配だ」と書き込んだ。ネットユーザーたちは、「あなたの勇気に感謝する」「早く回復することを祈る」と応援した。

検査結果、レビーさんの肋骨は無事だった。そして間もなく退院した。レビーさんは、「韓国出張に同行した妻と子供は、先にサンフランシスコに戻っている。家族が、この飛行機に乗らなかったのは本当にラッキーだ」と話した。