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麻生副首相「ナチスのように誰も気がつかない間に改憲を」

麻生副首相「ナチスのように誰も気がつかない間に改憲を」

Posted July. 31, 2013 04:54,   

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日本の麻生太郎副首相が29日、ドイツのナチス政権の憲法無力化の手口を学ぶべきだという趣旨の発言をし、波紋が呼んでいる。

日本経済新聞などによると、麻生副首相は同日、民間シンクタンク「国家基本問題研究所」の主催で東京で開かれた月例研究会の講演で、憲法改正と関連して、「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」と述べた。同研究所の理事長は、代表的な保守女性論客の桜井よしこ氏だ。

1919年に制定されたドイツのワイマール憲法は、国民主権と民主主義の原理を掲げるなど現代憲法に大きな影響を与えた。しかし、1933年に首相になったヒットラーが授権法を制定し、議会と別に政府が立法権を行使できるようにした。その後、ナチスの独裁とユダヤ人虐殺が行なわれた。

このような発言は、日本でも大きな話題になりそうだが、多くの日本メディアは麻生副首相の発言を報道しなかったり、短く扱った。突発的な発言と考えているようだ。

麻生副首相は、「護憲、護憲と叫んでいれば平和がくると思うのは大間違いだし、仮に改憲できたとしても、それで世の中すべて円満になるというのも全然違う。改憲の目的は国家の安全や国家の安寧。改憲は単なる手段なのです」と主張した。さらに、「狂騒、狂乱の中で決めてほしくない。落ち着いて、我々を取り巻く環境は何なのか、状況をよく見た世論の上に憲法改正は成し遂げるべきなんです」と述べた。

中国の脅威など、日本が直面した危機状況を国民皆が共感する中で大きな反対なく自然に改憲したいという意味と読める。

麻生副首相は、日本の敗戦日である8月15日の靖国神社参拝についても言及した。麻生副首相は、「国のために命を投げ出してくれた人に敬意と感謝の念を払わない方がおかしい」と述べる一方、「静かにお参りすればいい。何も戦争に負けた日だけ行くことはない」と話した。韓国と中国の反発を考慮して、安倍晋三首相や閣僚が8月15日の参拝は避け、別の日に参拝すればいいという認識を示した。9月に決定される東京の2020年五輪誘致の結果を控え、周辺国との騒乱を避けようという認識が安倍内閣の最近の気流変化と無関係ではなさそうだ。

麻生副首相は4月、靖国神社春季例大祭の時に参拝した。韓国は、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交長官の訪日を取り消して強く反発した。