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9才の天才卓球少女、韓国女子卓球の全盛期再現はなるか

9才の天才卓球少女、韓国女子卓球の全盛期再現はなるか

Posted August. 29, 2013 04:21,   

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結果は目に見えているようだった。小学校3年生の卓球選手と学生時代それなりに卓球が得意だった30代後半の記者の卓球対決。選手とは言え、体格はもちろん、力でも大きな違いがあるため、記者は十分勝てると思った。しかし、それは間違いだった。サーブを受けることさえ難しかった。22日、京畿道軍浦市(キョンギド・グンポジ)の市民体育館で開かれた「卓球の神童」シン・ユビンちゃん(9、軍浦ファサン小学校)と記者との対決はわずか5分、1対15で記者の敗北で終わった。卓球の神童という言葉を身にしみるほど実感した。

ユビンちゃんは、18日閉幕した全国種別学生卓球大会初等部女子シングルで、高学年の先輩らを抜いて歴代最年少優勝を手に入れた。3月、京畿道選抜選では初等部の女子シングル、ダブルス、団体戦を席巻し大会3冠に輝いた。低身長(138センチ)にも爆発的なドライブと多様な技術を駆使して、同い年では右に出るものがいないほどだ。かわいい顔も人気が高く、卓球界では知らない人がいないほどだ。

ユビンちゃんにとって卓球は身近なものだった。卓球選手だった父親のおかげだった。満1歳を過ぎたころから卓球ラケットをおもちゃにして遊んだ。人形などたくさんのおもちゃがあっても、卓球ラケットと卓球ボールだけを好んだ。父親のシン・スヒョンさん(41)が運営する卓球クラブは遊び場だった。母親のホン・ミソンさん(41)は、「ユビンは泣いている時も、卓球ラケットさえ手に持たせれば泣き止むほど、卓球が好きだった」と話した。好きな卓球のおかげで、ハングルも早く学んだ。シンさんは、「5歳年上の姉が卓球日誌を書くのを見て、ユビンも日誌を書きたがった。5歳の時にハングルを学んだ」と話した。

シンさんはそもそもユビンちゃんを選手に育てる考えがなかった。しかし、難しい技もよく駆使し、自分よりずっと大きい高学生に勝つ娘の様子を見て、考えを改めた。子どもの頃から彼女を見てきたという男子卓球代表チームのイ・サンス選手(三星生命)は、「ユビンは私がその年頃だった時よりずっと上手だ。パワーは足りないが、テクニックに長けていて集中力もいい」と褒め称えた。

5歳の時から本格的に卓球を始めたユビンちゃんは、1日6時間のトレーニングにも嫌な顔をしたことがない。シンさんは、「私が見ても驚くほど、卓球を楽しんでいる。ご飯を速く食べる理由も卓球がやりたいからと言う子だ」と話した。トレーニングを終えて夜遅く家へ帰っても、ユビンの頭の中はもっぱら卓球のことばかりだ。アニメーションを見る代わりに、インターネットで世界的な卓球選手の動画を見ながら時間を過ごす。

ユビンに韓国の卓球界が寄せる期待は高い。3歳の時に卓球を始めて以来、11歳に最年少卓球代表に抜擢され、現在日本の看板卓球選手に成長した福原愛(25)のように成長する可能性が高いからだ。男子卓球代表チームの劉南奎(ユ・ナムギュ)監督は、「その年でユビンほど卓球が上手な選手を見たことがない。ユビンがうまく成長すれば、韓国女子卓球の全盛期をもたらした玄静和(ヒョン・ジョンファ、韓国馬事会総監督)に次ぐ優秀な選手になれるのではないかと思っている」と評価した。