ベン・ジョンソン(カナダ)が1988年9月24日行われたソウル五輪陸上男子100メートル決選で、9秒79の驚異的な世界記録で決勝線を1位で通っている(左側の写真)。ジョンソンは3日後、禁止薬物陽性反応で金メダルを剥奪され、不名誉に韓国を離れた。「反ドーピング」キャンペーンのため、韓国を訪問したジョンソンが24日、ソウル・リッツカールトンホテルで「ベン・ジョンソン、9秒79世界新」と書かれた本紙の当時9月24日付けの1面記事と、「ベン・ジョンソン、薬物服用で金剥奪」という27日付けの1面記事を持ち上げて、万感が交差しているような顔をした。同氏は、「25年前に時間を引き戻すことができたら、間違えた選択は絶対しない」と話した。