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上海自由貿易区の開幕式に李克強首相が不参加、共産党内部で反発か

上海自由貿易区の開幕式に李克強首相が不参加、共産党内部で反発か

Posted October. 01, 2013 03:27,   

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「子供が生まれたのに、父親はどこにいる?」

香港紙サウスチャイナモーニングポストは、先月29日行われた中国上海自由貿易試験区開幕式についてこのような言葉が広がっていると、30日付で報じた。上海自由貿易試験区が李克強首相の代表的な経済政策であるにもかかわらず、李首相など共産党の指導部が参加しなかったためだ。同日の行事には、中央政府では商務省の高虎城部長(長官)が参加し、上海の韓正書記や楊雄市長らが企業人と共に参加した。

今度の試験区が李首相の野心作であっただけに、参加せず祝辞もなかった背景に対する分析はまちまちだ。世界の金融中心地に育成するという趣旨にもかかわらず、銀行、証券、保険、監督機関の首長も軒並み参加しなかったため、参加者だけを見ると見劣りする行事に過ぎなかった。

これに関連し、同紙は「上海の公職社会と中国のインターネットで、李首相と汪洋副首相などがなぜ開幕式に参加しなかったのかが大きな疑問に浮上した」とし、「試験区がそれほど重要ではないのかも知れないと話している」と報道した。

行事が縮小したのは、共産党の内部に残っている反発のため、という解釈も出ている。上海自由貿易試験区研究中心の陳波副主任は、「一部の関係者は、試験区が『狼を家の中に入れる』ことになると心配している」と話したと、新京報が30日伝えた。

一方、上海試験区が香港の競争力に競合してしまうという懸念が提起され、これに対する釈明を打ち出すなど、波紋の沈静化に乗り出している。商務省国際貿易局の殷宗華局長は、「試験区が香港に否定的な影響はない」とし、「香港も試験区に大きな役割を果たせる独特な利点がある」と強調した。