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政府、ロシアを通じた北朝鮮への迂回投資を検討中

政府、ロシアを通じた北朝鮮への迂回投資を検討中

Posted October. 25, 2013 04:36,   

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政府が朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の「ユーラシア・イニシアチブ(Initiative、計画または発議)」構想を実現する中核方策として、「ロシアを通じた対北朝鮮迂回投資」を積極的に検討していることが分かった。最近連結されたロシア・ハサン〜北朝鮮羅津(ナジン)間54キロ区間の鉄道を活用した物流協力がその中核プロジェクトになると伝えられた。

24日、政府当局者や専門家によると、政府は来月ウラジーミル・プーチン大統領の訪韓を控えて、南北とロシアをつなぎ、欧州まで貫通するいわゆる「シルクロード・エクスプレス(SRX)」をはじめ、ユーラシア構想とこれに向けた韓ロ協力の具体的な方策を集中的に検討している。その連結の主要な輪であり、冷え込んだ南北関係のために足かせになっている北朝鮮区間をつなぐため、まず羅津〜ハサン連結鉄道および北朝鮮の羅津港を利用する物流事業を推進するという方針だ。

今年9月開通された羅津〜ハサン区間とこれに隣接する北朝鮮の羅津湾3号埠頭は、ロシアが使用権を確保し、貨物ターミナル工事や改修・補修作業などを進めている。したがって、ロシア側から持ってきた地下資源を北朝鮮の羅津港まで運送した後、船を利用して釜山(プサン)港や他の海外地域まで運ぶといった物流事業に韓国が加わるシナリオが可能だ。これに参画する民間企業として、モンゴルで石炭事業に取り組んでいる大企業のP社などが関心を示している模様だ。

このプロジェクトの最大のハードルは、韓国の包括的な対北朝鮮制裁の「5・24措置」だ。この措置によると、韓国は現在、北朝鮮に実質的投資が不可能だ。しかし、政府関係者は、「ロシアに韓国が投資し、これを基にロシアが北朝鮮に投資するいわゆる『迂回投資』の形になると、この措置を避けられる」と話した。ロシアに進出している韓国企業の現地法人が投資するやり方も可能だと、同関係者は付け加えた。

これまで話し合われてきた南—北—ロシアのガス管連結は現実性に乏しく、投資危険度が高すぎると、政府は判断している。北朝鮮との議論に先立って解決されるべき韓ロ間の価格策定から難航し、議論が遅々として進んでいないことを受け、政府は結局鉄道の方へ方向を変えたわけだ。政府当局者は、「(羅津港プロジェクトなど)韓国の対ロシア投資が増えると、韓ロ両国関係にもプラスになるだけでなく、長期的に北朝鮮を抱き込む効果もある」と話した。