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[オピニオン]外交部の「情実」人事

Posted October. 25, 2013 04:36,   

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人事の季節なると、検察や警察よりも騒々しくなるのが外交部だ。中東、アフリカなど世界の辺境地に長くて3年間赴任するため、気が気でないというのが外交部の人々の声だ。時には「単身赴任」になり、子どもの教育上、大切な時期に予想していなかった所に決まると困惑する。そのうえ、初期の公館勤務をどこでするかによって一生の勤務ルートが左右される可能性があるため、使えるコネやあてのない「バック」にすがりたくなる。外交部は2189人の職員のうち約1200人(54.8%)が海外で勤務する。

◆出世コースの「ワシントンスクール」、「チャイナスクール」、「ジャパンスクール」に編入されれば、出世する確率が高まる。同様の経路で主要公館の長になったり要職にいる先輩外交官が引っ張ってくれるからだ。互いの家の箸の数まで知るほど同苦同楽の外交官の「ファミリー意識」は想像を越える。

◆ここに学縁まで加われば、「津波」でも切れない特大の太い綱を持つことになる。李明博(イ・ミョンバク)政府時代、外交部内のソウル高校の人脈は、高麗大学校友会、海兵隊戦友会、湖南(ホナム)郷友会の影が薄くなるほど堅固さを誇示した。柳明桓(ユ・ミョンファン)長官、申珏秀(シン・ガクス)次官、李揆亨(イ・キュヒョン)駐中大使、金英善(キム・ヨンソン)報道官(現インドネシア大使)、趙賢東(チョ・ヒョンドン)北朝鮮核外交企画団長が要職を占め、外交部では「ソウルランド」という言葉が生まれた。現政権は、京畿(キョンギ)高校版だ。尹炳世(ユン・ビョンセ)長官、金奎顕(キム・ギュヒョン)次官、安豪栄(アン・ホヨン)駐米大使、呉俊(オ・ジュン)駐国連大使、趙太庸(チョ・テヨン)韓半島平和交渉本部長が高校の同窓だ。むろん実力もなくコネだけで今の地位に就いたという意味ではない。

◆32年外交官生活をした柳光哲(リュ・グァンチョル)駐ジンバブエ大使(59)が最近、著書で、「外交部は利口な人をばかにする組織」と述べ、「情実」人事の問題点を辛らつに指摘した。勇気を出した「内部批判」のようだが、定年数ヵ月前なのですっきりしない。一度も大使になれずに退職する人も多いが、「険しい土地」であっても2度も大使になったのなら天授を享受したのではないか、という反論も出てくるのでは…。

河泰元(ハ・テウォン)論説委員 triplets@donga.com