ソウル市内のほぼ中心にロシアの大文豪、アレクサンドル・プーシキンの銅像が立てられる。
韓国とロシアの産学官民協議体である韓ロ対話(KRD)の事務局は7日、両国の民間交流の一環としてソウル中区(チュンク)のロッテホテルの前にプーシキンの銅像が立てられることを明らかにした。銅像は現在設置を終えた状態であり、除幕式は13日に行なわれる。除幕式には12日に訪韓するロシアのプーチン大統領が出席する予定だ。事務局関係者は、「ロシアの芸術家の銅像が韓国、それもソウルのど真ん中に立てられるのは初めてだ」と話した。
プーシキンは「ロシアの国民的詩人」と称えられている人物。ロシアの首都モスクワにプーシキンの名前の広場や通り、劇場があるほどだ。韓国でも彼の代表作「「もし君たちが人生に裏切られても」という詩でよく知られている。
今回の銅像建立は、2012年6月のロシア作家同盟の提案が実を結んだことによる。ロシア作家同盟は高麗(コリョ)大学側にプーシキン銅像を製作して送る考えを伝え、高麗大学はキャンパスではなくソウル市民が見ることができる市内の中心部に銅像を立てることを推進した。
銅像建立の過程には迂余曲折もあった。ロシアで製作を終えた銅像が今年7月、韓国に搬送されたが、簡単には銅像建立の敷地は見つからなかった。ソウル市が条例を検討し、「韓国の歴史と関係のない外国文豪の銅像を公共の場所に立てることは不可能」という決定を下したためだ。これに対して「韓ロ対話」事務局は、銅像を立てる私有地を探し、ロッテホテル側が空間を提供してくれた。
事務局側は、「プーシキン銅像を機に様々な韓ロ交流の増進を推進する計画だ」とし、「プーチン大統領の訪韓に合わせて開かれる第3回韓ロ対話フォーラムでは、ソウルとモスクワにそれぞれ韓ロ文化公園を作る構想も話し合われる」と述べた。