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初の女性頭取と検事長、高いガラスの天井を破った

初の女性頭取と検事長、高いガラスの天井を破った

Posted December. 25, 2013 03:25,   

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韓国初の女性頭取が誕生した。金融委員会は23日、企業銀行の新頭取に権善珠(クォン・ソンジュ)副頭取(リスク管理本部長)を大統領に推薦した。銀行員から出発した権氏が経済官僚たちと競り合って最高経営者の地位に就いたので一層価値がある。銀行圏の最も高いガラスの天井が突破され、全職員の50%を上回る女子職員に新たな夢ができた。女性人材の活躍が金融先進化につながることを期待する。

最近、初の女性検事長が誕生したことも注目すべき変化だ。検察で「女性初」という言葉がついてまわっていた趙嬉珍(チョ・ヒジン)法務研修院研究員が、ソウル高等検察庁次長に任命された。2000年代に入って、法務部長官、最高裁判事、憲法裁判官などに女性が登用されたが、検事長になった女性は初めて。司法研修院初の女性検察教授、初の女性支庁長、男性の固有の領域のように考えられた捜査部署を指揮した初の女性部長検事を歴任した趙氏は、またも高い壁を破った。趙検事長の任命は、検事全体の25%にのぼる486人の女性検事に勇気と希望を与える人事だ。韓国社会で女性の高級職への進出は、単なる個人の成功談以上に見えない障壁が次第に崩れていることを示す信号だ。

しかし、公共と民間部門を問わず道は険しい。韓国の女子学生の大学進学率(74.3%)は男子学生(68.6%)より高いが、女性大卒者の経済活動参加率は経済開発協力会議(OECD)平均82.6%よりも低い62.5%で最下位だ。今年3月、英国の経済週刊誌「エコノミスト」が発表した「ガラスの天井」指数によると、韓国は100点満点で約15点、調査対象26ヵ国で最下位だった。45ヵ国を対象に実施したある米国機関の調査では、韓国の大企業の女性役員の割合は1.9%で43位だった。

女性人材の活用は国家競争力強化の必須条件であり、朴槿恵(パク・クンヘ)政府の経済目標である雇用率70%達成に向けた社会的課題だ。国際通貨基金(IMF)の初の女性首長として今月初め韓国に来たクリスティーヌ・ラガルド専務理事は、「女性の低い経済活動参加率と男女賃金の格差問題が改善されれば、年3.5〜4%の成長も達成できるだろう」と強調した。

社会に進出した女性が出産と育児の壁を越えることができず、職場を離れるキャリア断絶は国家的浪費だ。特典でも差別でもなく、女性に同等な機会と権利を与えることこそ経済の躍動性を蘇らせる方法だ。女性の潜在力を十分に発揮できるよう女性にやさしい環境づくりのために国家と企業の関心と支援が必要だ。