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飢えに苦しむ北朝鮮の子供たちのさびしい旧正月

飢えに苦しむ北朝鮮の子供たちのさびしい旧正月

Posted January. 30, 2014 03:21,   

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旧正月は、子供らにとっては胸躍る祝日だ。お年玉やお正月の晴れ着、暖かいお雑煮や親戚との付き合いは、幸せな思い出になる。新正月に固執してきた北朝鮮も03年から、旧正月を「基本的お正月の祝日」として受け入れている。貧しく疎外された人たちにとって、旧正月はさびしい祝日だ。

今回の旧正月には自分の周辺の恵まれない隣人のことと共に、北朝鮮の子供らのことを考えてほしい。北朝鮮で物乞いをしていた「コッチェビ」出身の脱北青年らは、「旧正月から、縁起悪いと悪口を言われた」とし、「北朝鮮では、旧正月は悪夢だった」と語った。

核を放棄していない北朝鮮で、最大の犠牲者は子供たちだろう。未来の統一コリアを率いる子供たちが、核武装兵営国家の影で徐々に萎れている。昨年の国連統計によると、北朝鮮の乳幼児の慢性栄養不良の割合が最も高いところは両江道(ヤンガンド)であり、39.6%だった。最も状態のよい平壌(ピョンヤン)でも19.6%、北朝鮮全体では、10人中3人が栄養失調で骨が出るほどやせている。

11年の資料では、11歳の韓国の男子は、平均的身長が144センチ、体重は39キロだが、北朝鮮の男子は125センチ、23キロと、大差があった。生後1000日までの栄養供給が十分でなければ、成人してからいくら食べても、身長は伸びない。学習能力や頭脳発達も落ちるという研究結果がある。人間こそ資源の韓半島で、北朝鮮の子供の発育障害は、未来の暗い影だ。

死線を超えて韓国入りした北朝鮮の子供らが、差別や偏見を克服できず、第3国に離れるケースもある。「東亜(トンア)日報統一コリアプロジェクト2年目—第3国の北朝鮮の子供たち」を取材した女性記者らは、彼らの数奇な物語に涙を流した。世界食糧計画(WFP)は、1日に250ウォンあれば、飢餓に苦しむ一人の子供が、元気に成長するのに必要なビタミンや栄養素を全て供給できると明らかにした。11年から昨年までの3年間、政府が直接、または民間団体を通じて北朝鮮に提供した人道的支援は全くない。国際機関を通じて、223億ウォンを支援したのに止まっている。

政府は、「北朝鮮の乳幼児など、脆弱階層への人道的支援は、政治的状況と切り離して、持続的に推進する」と明らかにした。北朝鮮が、軍事的緊張を高めているからといって、乳幼児への支援をためらうわけにはいかない。ただ、かならず飢えている子供らに届けられるよう、現物供給を原則にしなければならない。韓半島の信頼プロセスは、言葉ではない行動で、その真剣さを示すべきだ。