ここに、ふたつの大学がある。一つは、18の学部(100学科)に在学生が2万3000人あまり、もうひとつは、学部5つ(38学科)に学部の在学生は6700人あまり(昨年基準)。前者は、国内の私立地方大学。後者は、米ハーバード大学だ。国内のこの私立大学は、教育部の定員枠組み削減計画に備え、半年前から、構造調整の計画をまとめ、統廃合に乗り出したが、教授陣など、学校内の反発を受け、きちんと実行すらできずにいる。
東亜(トンア)日報が、漢陽(ハンヤン)大学のべ・ヨンチャン教授チームと、国内外大学の学科編成や学事課程などについて分析した結果、国内私立大学が、外国の名門大学に比べ、過度に肥大化していることが分かった。国内私立大学の平均学科数は61.3個と、米国(48.1)や英国(46)の私立大学の平均学科数より、10個以上多かった。一方、国公立大学の学科数(77.5個)は、米国の国公立大学に当たる州立大学(80.5個)より少なかった。国公立大学は、地域拠点大学に育成し、大型総合大学に育成する一方、私立大学は、強小型特性化大学へと発展させるという教育当局の構想とは逆走行している。
学科編成も問題であることが分かった。国内私立大学の建築学や新聞放送学、教育学関連学科の保有比率は、外国の私立大学より30%ポイント以上高かった。英語関連学科の保有比率においても、国内私立大学は94.7%と、英語を母国語として使っている米国や英国の私立大学(81.8%)より低かった。外国大学の場合、基礎学問は生かすものの、その他の学科は、需要を考慮し、選択と集中に乗り出したのに比べ、国内大学は、デパート流に放漫に学科を開設しているという意味だ。
べ教授は、「このような現状をこれ以上放置してはならない。今こそ、強力に学科の統廃合などを通じて、定員枠の削減や学科の構造調整という二兎をつかむべきだ」と強調した。