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[オピニオン]アイスホッケー選手の人気

[オピニオン]アイスホッケー選手の人気

Posted March. 08, 2014 06:41,   

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ベールに包まれていたソチ五輪最後の聖火ランナーは、ロシアの「フィギュア女王」イリーナ・ロドニナと「アイスホッケーの伝説」ウラジスラフ・トレチャクだった。現在、ロシアのアイスホッケー連盟会長であるトレチャクは4度の冬季五輪で3個の金メダルと1個の銀メダルを獲得した国民的英雄だ。ソチで祖国に金メダルをもたらし、五輪2連覇を果たしたカナダのアイスホッケーチーム主将シドニー・クロスビーの人気も、韓国の金姸児(キム・ヨナ)選手に劣らない。

◆アイスホッケーは氷上でスティックを利用し、パックを相手方のゴールに入れる単純な競技だが、接触が激しいため、最後の「マッチョのスポーツ」と呼ばれる。競技そのものが激しく、スピードと体力が選手の必須条件なので、男性性が強く感じられる。北米アイスホッケーリーグ(NHL)が行われる競技場は女性ファンの悲鳴で人気芸能人のコンサート会場のようだ。女性なら1度はアイスホッケー選手とのデートを夢見る。米国の副大統領候補に出馬したサラ・ペイリン前アラスカ州知事の高校生の娘を妊娠させた相手も同じ高校のアイスホッケー選手だった。

◆金姸児の心をつかんだ男性が国内では珍しいアイスホッケー選手なので話題が豊富だ。アイスホッケー尚武チームのキム・ウォンジュンは、選手として優れた実力のうえ、芸能人に劣らぬ容姿を兼ね備え、「妍兒の恋人」として遜色がないと見られている。2人は同じスケートリンクを使ったことで出会った。尚武チームに専用のスケートリンクがなく、泰陵(テルン)訓練場を使っていたが、ちょうどソチ五輪の出場を宣言した金姸児が利用したため、自然に顔を合わせるようにあった。国内の劣悪な氷上環境が2人をカップルにしたわけだ。

◆国内のアイスホッケーは日本による植民地支配期の1928年に導入された。短くない歴史だが、底辺が狭く、まだ大衆的スポーツとしての地位を確立できていない。裕福な家庭の子弟が特技生で進学するルートとしてもよく利用された。1990年代に実業チームが創設されたが、国際レベルとは程遠かった。しかし最近、韓国のアイスホッケーもアジア3位にランクされるほど成長が著しい。金姸児とキム・ウォンジュンの恋愛が国民的関心を引いたことで、アイスホッケー振興のきっかけになるかも知れない。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com