LG電子が今月27、28日、世界6大都市で戦略スマートフォン「LG・G3」のローンチング・イベントを開く。電子業界によると、LG電子は今月27日、ロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコで、28日にはソウル、イスタンブール、シンガポールでローンチング・イベントを開催する。24時間以内に逐次LG・G3を全世界に公開する計画だ。LG電子が6都市でスマートフォン新商品のローンチング・イベントを開催するのは今度が初めてだ。
LG・G3は既存の高画質(HD)と比較しても4倍も鮮明な超高解像度(QHD)画質のディスプレーが搭載されると言われ、話題を集めている。前作の「LG・G2」を昨年8月公開したLG電子は、G3も当初下半期(7〜12月)の発売を計画したが、今度戦略的に発売時期を繰り上げた。6月に三星(サムスン)電子がQHDディスプレーを搭載したギャラクシーS5の新モデルを発売すると発表したことを受け、これに先立ってG3を発売しQHDスマートフォン市場を先取りするという戦略だ。
LG電子の鄭道鉉(チョン・ドヒョン)最高財務責任者(CFO、社長)は先月29日、ソウル汝矣島(ヨイド)のツインタワーで行われた14年度1四半期(1〜3月)の実績説明会で、「市場や競争状況などを考慮して、G3の発売時期を戦略的に繰り上げる」とし、「速ければ5月末、世界市場で逐次発売していく」と説明した。
業界ではLG電子が予定より2ヵ月以上G3の発売時点を繰り上げたことについて、勝負カードを出したという解釈が出ている。今年度末までG3を販売できる期間を最大に延ばして売り上げを拡大し、ブランドパワーを強化するということだ。特に、夏休みが集中する7、8月に新商品を発売するより、携帯電話の需要が生きている5月末が適していると判断したものと見られる。
G3は5.5インチ大のQHDディスプレーの他にもスナップドラゴン801プロセッサに3ギガバイト(GB)ラム、32GBのストレージ、1300万画素の後面カメラを搭載すると言われている。「ノックコード」と「後面キー」など、既存のLG電子のプレミアムフォンに搭載された主要使用者環境(UX)もそのまま適用される。