今年6月、ソウル駅や永登浦(ヨンドゥンポ)駅など路上生活者密集区域に「路上生活者のための共同作業場」が設置される。駅前で車座で飲酒し、道行く人に物乞いをする路上生活者の生活習慣を変え、自活意志を高めるためだ。
ソウル市は19日、このような内容を盛り込んだ「14年路上生活者雇用総合対策」を発表した。駅前に設置される共同作業場は既に設置されている応急救護室が活用される。路上生活者がここを訪れると、簡単な縫製作業やショッピングバッグの製作などにすぐ参加できる。野宿人を公共勤労に投入し月給制で補償をしてきたことから脱皮し、ショッピングバッグを1つ作ると、その場で100ウォンを支給する方式で推進する計画だ。
ソウル市の関係者は、「路上生活者の特性を勘案し、少しでも仕事をすることで、小額でもその場で代価を支払う方式を初めて導入する予定だ。一部ではその金でまた飲酒するのではないかという批判もあるが、できるだけ仕事のやりがいを感じられるように誘導する」と話した。
ソウル市は今年、路上生活者の勤労参加率を50%まで押し上げて社会復帰を誘導することにした。昨年末を基準にソウル市内の路上生活者は4486人と集計された。今回はこの中で46.8%(2100人)が参加した。今年、路上生活者人のための公共の働き口が900件新設される。