日本北海道札幌の雪祭りは、雪や氷で作ったさまざまな作品が目を引く、冬の祭りだ。雪を固め、氷を削り、世界各国の有名建築物の模型を精密に作り出す技が、普通ではない。光化門(クァンファムン)や崇禮門(スンレムン)、景福宮(キョンボクグン)も登場した。まぶしい氷雪の芸術品を作る人たちは、主に自衛隊員らだ。1954年7月1日の自衛隊創立直後の1955年から、大型作品を作り始めた。事実上、軍人である彼らが、韓国や中国など、かつて侵奪した国々の各名所を作る時、頭の中には、純粋な芸術の魂だけがあっただろうか…。
◆自衛隊の旗は、旭日旗だ。太陽を象徴する日の丸の赤い丸から、赤い日差し(旭光)が伸びる形をしている。軍国主義時代に日本が使った軍旗であり、侵略の先鋒ではためいた。日本帝国に侵略されたアジア諸国が、この旗に敏感に反応したのは、当然なことだ。海上自衛隊はかつて、日本帝国の海軍旗をそのまま使い、陸上自衛隊は、旧陸軍旗の16本の日差しを、8本に変形した旗を使う。
◆スウェーデン・ストックホルム国際平和研究所によると、昨年、日本の国防費支出は486億ドルと、世界8位だった。米国が6400億ドルとトップ、中国が1880億ドルと2位、ロシアが879億ドルと3位で、韓国は339億ドルと10位だ。戦力面で、さまざまな先端兵器を備えている日本は、すでに軍事大国だ。国防予算や兵力、武器の量的側面では中国がリードしているが、武器の性能などを考慮した総合的軍事力は、日本が優位だという分析もある。日本が、敗戦から69年ぶりに最近、集団的自衛権の行使を認めたのが、憂慮すべき理由でもある。
◆在韓日本大使館が今日夕方、ソウル中区乙支路(チュング・ウルジロ)のロッテホテルで、自衛隊創設60周年の記念式典を開く。各界の関係者や在韓外国公館の関係者など、500人余りに招待状を送ったが、最近の冷え切った韓日関係のため、韓国側の出席者は多くない見通しだ。ソウルのど真ん中でこのような行事を開くのは、日本が空気をきちんと読んでいないためか、それとも、そんなことなど気にもしないという意味なのか。
韓起興(ハン・ギフン)論説委員 eligius@donga.com