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スピードが競争力の時代、プロスポーツも例外ではない

スピードが競争力の時代、プロスポーツも例外ではない

Posted July. 17, 2014 03:28,   

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折り返しを迎えている今季のプロ野球は、14日現在、平均試合時間が3時間26分となり、過去最長を記録している。昨季は3時間20分だった。多数の外国人打者が活躍するようになったことで打高投低現象が著しくなり、多得点ゲームが増えたことが原因と見られる。今季の試合当たりの平均得点は11.4点だ。昨季は9.29点。過去最短の平均試合時間は1993年の2時間37分(7.38点)だった。

これでさえも、韓国野球委員会(KBO)が試合時間短縮に向けたスピードアップ・ルールを強化した結果で、最悪の「ゆるゆるテンポ」の試合だけは防ぐ効果があった。今季からは、審判が記録員に通報した時点から2分45秒以内に投手を交代しなければならない。また投手が1、3塁をけん制するジェスチャーだけをしてボールを投げない場合はボーク判定を下している。

KBOPのイ・ジンヒョン理事は、「関連規定を補足していなければ、3時間40分以上もかかりかねない状況だった。3時間を理想と見ている」と話した。一般的に試合時間と観客数は反比例すると言われている。NCのイ・テイル代表は、「不要な動作などで試合への集中力が落ちると、観客は背を向ける。迫力感を阻害する行為は、興味を下げることにつながる」と指摘した。

プロ野球に限る話ではない。ほとんどのスポーツでスピードアップは共通の課題となっている。プロサッカーは、ファールと意図的な試合遅延などで時間をつぶす行為を規制する規定を強化すると同時に、実質的な試合時間(Actual Playing Time)を増やすことを目指した「5分もっと」キャンペーンを展開したこともある。ピッチに倒れた状態でわざと時間をつぶす行為をファンが喜ぶはずはない。

プロゴルフも「のろのろ選手」の追放に積極的だ。韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーは、スロープレーヤーを規制する多様な措置を実施している。ティーオフ時間を午前と午後に分けており、プレー時間が長い選手には罰金や罰打、出場停止などのペナルティを与えている。長くは6時間までかかった試合時間が4時間30分前後に短縮され、ギャラリーだけでなく選手たちも、この措置を歓迎している。

今月初めに就任したキム・ヨンギ韓国バスケットボール連盟(KBL)総裁も、スピーディな試合運営を強調した。キム総裁は、「バスケットの命であるスピーディな試合展開と速攻を妨げる一切の行為をコートから締め出すべきだ」として、関連規定の見直しを指示した。

テニス選手たちは20秒(もしくは25秒)以内にサーブを入れることがルールとなっている。だが、一部のスター選手は、ルールの甘い適用が競技力を下げており、ファンにも悪影響を与えているとして、バスケットのようにタイマーを導入して規制を強化するべきだと主張している。スピードが競争力と言われる時代だが、競技場も例外ではないのだ。