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「水原の息子」対「野党の大物」 世論調査で大接戦の水原丙選挙区

「水原の息子」対「野党の大物」 世論調査で大接戦の水原丙選挙区

Posted July. 21, 2014 05:09,   

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京畿道(キョンギド)の水原(スウォン)丙選挙区(八達)は、与党セヌリ党支持が厚いところだ。南景弼(ナム・ギョンピル)氏が6月4日に実施された京畿道知事選に立候補するために議員辞職して補欠選挙が行われとことになった。南氏は、この選挙区で5回連続当選(第15・16・17・18・19代の総選挙)に成功している。その前は、南氏の父親が再選していた。

野党新政治民主連合は、京畿道知事や党代表などを経験した孫鶴圭(ソン・ハッキュ)氏を、戦略的に候補として公認し、「八達奪還」はもとより水原丙(勧善)や水原丁(靈通)での勝利まで牽引するという構想だったが、情勢は思うほど簡単ではない。今のところ、各種世論調査によると、セヌリ党のキム・ヨンナム候補が、孫氏と誤算範囲内で大接戦を繰り広げている。40代のキム候補は、地元出身として検事上がりの人物。

●「水原の息子」を売り込むセヌリ党候補

日曜日の20日、セヌリ党のキム候補は、20日午前5時、水原セビッ教会の未明礼拝で一日を始めた。午前だけで、3ヵ所の教会の礼拝に出席した。相対的に低い知名度を引き上げるためには、大勢の人が一堂に会する教会ほど適したところなどないという判断だ。

キム候補は水原で小中高校を卒業した。「地元出身の働き手」や「水原出身」は、キム候補の最大の戦略兵器。キム候補は、会う人たちに「私は水原で生まれ育った。ある日、突然、選挙のために降りてきた候補ではない」とし、孫氏との差別化を図っている。「ダビデとゴリアテとの戦い」という構図を打ち出して支持を訴える戦略も並行している。

セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表をはじめ党執行部は同日、キム候補と一緒に水原駅での選挙運動を展開し、駅前市場などを訪れて支持を訴えた。

●「8年ぶりの水原」元知事の孫鶴圭氏

新政治連合の孫候補は同日午前、仁溪(インゲ)小学校同窓会の山岳会を訪問したのを皮切りに、忠清(チュンチョン)郷友会の野遊会に参加して街中で支持を訴えるなど、十数件のスケジュールをこなした。出会う市民たちの手を握り、腰を90度に曲げて挨拶するユニークな選挙運動の仕方を披露。大規模な選挙運動はできるだけ避けている。

孫候補は同日も、機会のあるたびに京畿道知事を務めたことを強調した。「8年ぶりに水原に戻ってきた」、「大勢の水原の市民から、『道知事、再び戻られましたね』といわれている」という言葉で、水原との縁をアピールしている。孫候補の京畿道知事時代に出勤していた道庁が水原八達にある。「流れ者ではない。水原に再び戻ってくることができて嬉しい」と強調した。さらに、大物が国会議員になってこそ地域発展を遂げることができ、政治改革も実現できると強調した。

水原駅で行われた集中的選挙運動では、「水原こそ、孫鶴圭が夢見てきた民生政治や統合政治を実現するスタートになるだろう」と、支持を訴えた。さらに、「国が国民の心配をするのが当然なのに、逆に、国民が国や政治を心配する残念な状況に置かれている」とし、「民生が息づく新たしい政策を示したいと思う」と強調した。