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「神の恵みを受けたフルーティスト」シャロン・べザリーが大關嶺音楽祭に参加

「神の恵みを受けたフルーティスト」シャロン・べザリーが大關嶺音楽祭に参加

Posted July. 29, 2014 03:41,   

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「韓国の観客の暖かさや熱狂的な反応を忘れることができず、大關嶺(テグァンリョン)を訪れました」

英紙ザ・タイムズが、「神の恵みを受けたフルーティスト」と評したイスラエル出身のフルート奏者、シャロン・べザリー(43)が、大關嶺国際音楽祭を訪れた。04年の初の来韓公演に続き、10年のソウル市交響楽団との協演で韓国との縁ができた氏が、大關嶺国際音楽祭に参加したのは今回が初めて。

25日、ピアニストのキム・ダソルと一緒に、江原(カンウォン)アルペンシアリゾートのコンサートホールで、エルビン・シュルホフのフルートソナタを演奏した氏は、氏ならではの「循環呼吸法」を駆使しながら、観客の目と耳を虜にした。循環呼吸法とは、彼がフルーティストのオーレル・ニコレ(88)から習ったものであり、息を吐く間も片方では息を吸い込み、演奏を途絶えさせない信じがたい技だ。この方法を使えば、まるで弦楽器を演奏するかのように、フレージングを自由自在に駆使することができる。

26日、アルペンシアリゾートで会ったぺザリーは、自分ならではのユニークな呼吸法について、「奏者の立場では、息が続かなくなることを心配しなくてもいいメリットがある」と話した。氏は、「たまには、自分の呼吸音があまりにも大きく、気まずさを感じる観客もいる」とし、「ほかの奏者とは違って、吸気と呼気を同時に行うために、呼吸音が大きくなる。呼吸もまた、一つの音楽と考えながら楽しんでいる」と話した。

べザリーは、現代音楽の作曲家達の代表的「ミューズ」といわれている。古典レパトリーはもとより、現代音楽にも精通する氏に、ソフィア・グバイドゥーリナやカレビ・アホなど、有名作曲家の曲の提供が相次いでいるからだ。氏に献呈された協奏曲は、計20曲に上る。べザリーは、「ベートーベンをはじめとする古典音楽家達も、奏者と疎通しながら多くの曲を作った」とし、「現代音楽の作曲家達の創作活動のミューズになった私は、大変な幸運児だ」と笑った。

彼は、世界的トップクラスのフルーティストだが、大衆的な魅力も持ちあわせている。25日、大關嶺国際音楽祭の初舞台を終えたあと、1部と2部との公演の間の休憩時間のときはロビーを訪れ、目を引いた。その直前まで舞台で演奏した彼に気付いたファンからの写真撮影を頼まれ、べザリーは待っていたかのようにVサインを出して、ファンらと写真を撮った。「舞台の上で演奏することと同じくらい、観客らとのコミュニケーションを大事にします。インターミッションの時は、ロビーにまで走っていき、ファンと会ったりしています」

べザリーは8月1日と2日、大關嶺国際音楽祭の著名演奏家シリーズの舞台に、さらにもう2回立つ予定だ。「これからは、韓国ファンとの疎通のためには、ためらうことなく走ってきます。彼らはそのつど、私には特別な感じを与えてくれますから」