在韓米軍の核心戦力である米陸軍第2歩兵師団を韓米連合師団に再編し、漢江(ハンガン)以北に残留させることが確定した。北朝鮮の急変事態や核・ミサイル脅威の増加に対応する能力を拡大するためだ。これは、2003年に盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府が合意した在韓米軍の漢江以南への移転計画を全面的に再検討することであるため、部隊創設をめぐって京畿道東豆川市(キョンギド・トンドゥチョンシ)など該当地方自治体の反対が予想される。
28日、軍消息筋によると、軍当局は25日、崔潤喜(チェ・ユンヒ)合同参謀本部議長を中心に合同参謀会議を開き、韓米連合師団の創設を米軍側と協議するタスクフォース(TF)を構成することを決めた。
TFの活動が本格化し、韓米連合師団が創設されれば、1992年7月に韓米連合野戦軍司令部が解体して以来22年ぶりに実際に戦闘任務を遂行する連合部隊が復活することになる。韓米連合師団は、多連装ロケット砲(MLRS)や戦術地対地ミサイル(ATACMS)など米第2師団砲兵旅団(210火力旅団)と韓国軍の砲兵や機械化部隊を一つにして構成するものと見られる。
カーティス・スカパロッティ在韓米軍司令官は昨年11月、記者会見で米第2師団を韓国陸軍師団との連合戦闘部隊にし、京畿道東豆川や議政府(ウィジョンブ)地域に残留させることを検討していると明らかにした。その後、韓米軍当局は実務協議を進めてきた。陸軍は、韓米連合師団を創設する方向で内部検討を終えたという。
今回の決定で、来年から本格化させて2016年までに終える予定だった米第2師団の平沢(ピョンテク)基地移転計画(LPP)の修正が避けられなくなった。一部では、韓米連合師団創設の協議で、龍山(ヨンサン)基地内にある韓米軍指揮部の韓米連合司令部(CFC)もソウルに残留させる可能性が高くなったため、2016年に予定された龍山基地移転計画(YRP)の修正も避けられないという見方が出ている。