都市銀行の支給保証書を偽造し、経営が厳しい状況にある中小事業者に販売していた容疑者らが検挙された。ソウル松坡(ソンパ)警察署は11日、銀行の支給保証書を偽造し流通させた疑い(私文書偽造および同行使)で、朴某容疑者(43)ら2人を拘束したと発表した。銀行の支給保証書とは、債権者に対する債務者の債務支給について、銀行が保証する文書を意味する。
警察によると、朴容疑者らは3月5日、物品の受取代金が調達できず悩んでいた食品卸売り会社代表の李某氏(49)に接近し、偽造された24億ウォン相当の支給保証書6通を3000万ウォンで販売した。翌日、李氏は畜産物取引会社に、物品代金の代わりに支給保証書を支給した。しかし、支給保証書の真偽に疑いを持った取引会社の代表が、支給保証書の発行先として記された銀行に確認した結果、偽造文書であることが発覚した。
今年4月頃、当該銀行から偽造の通報を受けた警察は、犯行に使用された口座を追跡した結果、8月末、朴容疑者らをソウルと仁川(インチョン)で逮捕することができた。隠れ場所からは、都市銀行11ヶ所の名義を偽造した支給保証書51通が見つかり、保証金額は500億ウォン台に及んだ。
朴容疑者は警察の取り調べに対し、「インターネットに出回る関連保証書の様式をダウンロードし、グラフィックプログラムを使用すれば、一般人でも銀行の印や支給金額などを簡単に偽造することができる」と供述した。警察は他にも偽造の支給保証書が流通していないか、捜査を行っている。