当たり前の手順だ。
仁川(インチョン)アジア大会の男子サッカー決勝で北朝鮮を劇的に下して金メダルを獲得したイ・グァンジョン監督(50・写真)に、2016年のリオデジャイネイロ五輪まで代表監督を任せる雰囲気が作られている。大韓サッカー協会の李用秀(イ・ヨンス)技術委員長はじめ協会首脳部の関係者らは、「金メダルまで取ったのだから、当然続投するべきではないか」との反応を見せた。技術委員会は近くアジア大会評価会を開き、イ監督に五輪代表の指揮権を与える決定を下すものと見られる。
今のところでは、イ氏が五輪代表監督に最も接近している。イ氏は、各級年齢層の代表監督を経験しながら下積みをした「準備できた」指導者だ。2000年から協会の専任指導者として15歳以下、17歳以下代表を指導してきた。
2009年の国際サッカー連盟(FIFA)U17W杯で韓国を8強に導いた。2011年からは20歳以下代表監督として2013年U20W杯でも8強入りを果たした。ところが、2002年韓日W杯の4強、2012年ロンドン五輪の銅メダルなどの偉業の影に隠れ、イ監督の成績は注目されなかった。
しかし、イ氏は、今回のアジア大会では適切な選手起用と優れた戦略戦術で1986年ソウル大会以来となる28年ぶりに金メダルを獲得し、存在感をアピールした。